準備通貨としてのドルは20年から50年で没落を迎える＝メビウス

ドルは20年から50年の間で主要な準備通貨としての座を中国の元に明け渡すことになる。ロンドンを拠点とする投資会社メビウスキャピタルパートナーズLLPの創設者、マルク・メビウス氏が表明した。

メビウス氏は「アトン」社が開催したオンラインディスカッションの中で次のように表明した。

我々は永遠に利用される通貨がないということを知っている。合衆国のドルが準備通貨としての占有的立ち位置を明け渡す日は訪れる。

メビウス氏によると、中国の元は他の通貨と比べて、20年から50年の間で主要な準備通貨となる上での可能性が最も多いという。中国が保有する金は増加を続けているほか、様々な国の中央銀行と連携し、準備通貨として元を使用することを要求している。

専門家によると、ドルは主要な準備通貨としての位置を数年間は維持できるという。ドルはほぼ全ての国で兌換が可能で、ドルほど広く使用されている通貨はない。中国は元を主要な準備通貨とすることを目指しているものの、これは一朝一夕で実現できることではない。また、元はドルほど自由に兌換できないことから、直近の10年から15年の間はドルが引き続き主要な準備通貨であることに変わりはない。

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