ロシアは欧州の安全保障にとって最大の脅威=ホワイトハウス

© Sputnik / Grigory Sysoev / メディアバンクへ移行クレムリン(アーカイブ写真)
クレムリン(アーカイブ写真) - Sputnik 日本, 1920, 09.01.2022
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米国政府の高官はスイスのジュネーヴで10日に予定されている戦略的安全保障の露米交渉を前に、過去数十年間でロシアが欧州の安全保障にとって最大の脅威であると表明したほか、第三国の同盟関係を決定するのはロシアではないと指摘した。
ロシアと米国は10日、ジュネーヴで二国間交渉を開始する。その後、北大西洋条約機構(NATO)と欧州安全保障協力機構(OSCE)の枠組みでも会合が続く。9日にはその事前交渉が行われることとなっている。
ホワイトハウスの政府高官は電話ブリーフィングに応じた中で次のように発言した。
我々は自らが持つ懸念を指摘する必要がある。そしてこれは危機的な重要性を持っている。というのも歴史を知る者であれば誰でもわかることであるが、過去数十年間にわたって欧州の安全保障は ロシアやその同盟国の軍による脅威にさらされてきた。
ドミートリィ・ペスコフ大統領報道官 - Sputnik 日本, 1920, 26.12.2021
ロシアは先制攻撃したことない=露大統領府報道官
政府高官によると、ロシアは2度にわたって隣国の領土に侵入してこれを占領したほか、米国を含む外国の選挙行為に干渉し、さらには殺人を目的に化学兵器を使用、中距離核戦力全廃条約(INF)といった、軍備管理の分野における基本的合意にも違反したという。
ロシアとの交渉では、こうした問題について検討を行う必要があるものの、ロシア側の提案にこれらの問題は反映されていないと米国の政府高官は指摘している。従って、政府高官は露米交渉については悲観的な見通しを示している。政府高官は「オプティミズムではなくリアリズムの感覚を持って交渉に臨む」とブリーフィングの中で発言した。
また、ウクライナのNATO加盟をめぐる問題について言及した中では、「第三国の同盟関係を決定するのはロシアではない」と発言し、NATOの東方拡大に関するロシアの懸念に考慮しない姿勢を示した。
ミハイル・ゴルバチョフ - Sputnik 日本, 1920, 24.12.2021
集団安全保障の交渉再開はまだ間に合う=ゴルバチョフ元大統領
ウクライナ問題に絡んだ欧州の安全保障問題に関連し、ロシアは米国との協定案およびNATOとの合意案をまとめ、発表した。文書には欧州における相互の安全を保証すること、双方に到達可能な地域に短距離・中距離核戦力を配備しないこと、またNATOが旧ソ連の共和国を加盟させることで東方へ拡大するのをやめることなどが盛り込まれている。
ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は、リアノーボスチ通信に対し、この安全保障に関するロシアの要求に米国およびNATOが回答しなかった場合、両者の対立は新たな段階に移行する可能性があると指摘している
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