北朝鮮のミサイル発射

2022年1月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は一連のミサイル発射実験を行った。さまざまなタイプのミサイルが全部で10発発射された。また、同月には11回目の実験も行われ、そこには長い中断を経て久しぶりに金正恩委員長が同席した。
北朝鮮のミサイル発射に関するすべての情報は推測に基づいた専門家の見解と言える。評価の根拠は北朝鮮の声明や公表された写真やビデオソースであり、また、韓国や日本、米国が実施したミサイルを追跡したレーダー探査情報による。大体においてこれらの情報がミサイルの技術的特徴の評価を可能にする。
この点において私たちは正確な情報を入手することはできない。数年来、北朝鮮はミサイルの改良を行っているが、以前と比べ新たな修正により確実な前進が得られているとは必ずしも言えない。同国は、実験にとって最適(ミサイルは他国の空域には侵入していない)な軌道上にミサイルを打ち上げたが、軍事利用にとっては必ずしも最適とはいえない。また、弾頭の装置に関する確かな情報もなく、ミサイル発射の評価は、旧ソ連または米国の同様のミサイルとの比較をベースに行われている。
一覧表では北朝鮮のミサイルの技術的特徴に関する入手可能な専門家の主な評価が示されている。
2022年1月に実施された北朝鮮のミサイルプログラムにおいてもっとも大きな成果は、極超音速弾頭ミサイルのテストといえる。このことは、このタイプの弾頭がマッハ6超の速度で大気中の制御飛行が可能なことを示している(テストではマッハ11の速度を達成)。
多くのタイプのミサイル発射実験は、技術的信頼度の向上や改良点の確認、また、ミサイル開発者の研究が目的であることは間違いない。北朝鮮はまた、自国の潜在的な防衛力を示し、侵入が図られた場合にミサイル攻撃が可能であることをデモンストレーションしている。
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