月を最初に手中に収めるのはどこの国か? 2022年の主な月探査ミッション

© REUTERS / Alexander DragoЧастичное лунное затмение Луны Бобра над монументом Вашингтона, США
Частичное лунное затмение Луны Бобра над монументом Вашингтона, США - Sputnik 日本, 1920, 04.02.2022
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中国、米国、ロシアは2022年、月探査ミッションの実施を予定している。3カ国すべてに長期的な探査計画があり、その最終的な目標は月に常設の基地を建設することだ。一方、宇宙大国の称号を狙う国は他にもあることがわかった。
第2次月探査競争
新たな月探査競争では、中国がすでにこの方向で強い印象を与える成功を収めている。そのため、米国とロシアは追いかける側となった。
中国は2013年から月面探査機を月面に送り込んでいる。月探査への道で重要な一歩となるのは、今年2022年に完成予定の中国の宇宙ステーションだ。また規模が大きな米国の月探査計画も印象的だ。米航空宇宙局(NASA)の月探査計画「アルテミス計画」には、日本を含む20ヵ国以上が参加している。NASAは2022年、まず宇宙船「オリオン」の無人月周回テスト飛行を行い、次に掘削装置を備えた採掘施設や貯蔵設備などのサービスモジュールを月面に送る計画。また「アルテミス計画」では今年、月に小型のオービターを輸送し、月の軌道上に建設される宇宙ステーション「ゲートウェイ」の定められた軌道をチェック、確認する。
今夏には、1976年に終了したソ連の月面探査計画に用いられた探査機の後継機であるロシアの月探査機「ルナ25」の打ち上げが予定されている。「ルナ25」は月の軌道を3〜7日間周回し、その後、着陸機が月の南極にある「ボグスラフスキー」クレーター付近に着陸する。「ルナ25」ミッションの任務は、水の氷を探すこと。そのために土壌サンプル採取用のバケットを備えたマニピュレーターアームがある。サンプルはその場で調べられる。装置を使用して月のレゴリスの組成、構造、物理的および機械的性質を測定する。装置は月で約1年間稼働する予定。その間、軌道上に残っている周回機は、遠隔調査やその後の月面遠征のための着陸地点の選択に取り組む。
月探査競争の新たな参加国
インド、韓国、日本は2022年、大きな「月をめぐる野心」を示す用意がある。インドは今秋、月探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げる計画。「チャンドラヤーン3号」の主な任務は、軟着陸と月面車の性能テスト。すべて上手くいった場合、インドは中国、米国、ロシアに次ぐ「月クラブ」の4カ国目のメンバーとなる。
韓国にはまだ重量級打ち上げロケットはないが、米宇宙開発会社スペースXのロケット「ファルコン9ブロック5」を使って月周回軌道に「Korea Pathfinder Lunar Orbiter(KPLO)」を投入する計画。その目的は、その後の打ち上げや、水氷、ウラン、ヘリウム3、ケイ素、アルミニウムなどの天然資源探査のために月の表面の地図を製作すること。
日本も2022年、同国初の月着実証機を打ち上げる可能性がある。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)はNASAや欧州宇宙機関(ESA)と共同で、月に実証機SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)を送る計画。SLIMは、月のクレーターの場所の分析に基づいた位置測位システムを備えており、これによって100メートル精度のピンポイント着陸が可能となる。なお、人類を初めて月に送り届けた「アポロ11号」の着陸精度は、20キロだった。
以前スプートニクは、ロシアと中国は2022年にも月面研究基地建設について合意する見込みだと報じた。
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