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ワリエワの北京でのウルトラC:精神的ダメージを受けることなく事態を乗り越えられるか?
ワリエワの北京でのウルトラC:精神的ダメージを受けることなく事態を乗り越えられるか?
... 2022年2月13日, Sputnik 日本
2022-02-13T16:23+0900
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ワリエワは競技に向けトレーニングを続けているが、メディアに溢れる過激な記事、陰謀論、ソーシャルネットワーク上のヘイト投稿、また国際スポーツ組織による決定の遅れなどが、事態を深刻なものにしている。そしてトレーニング中のワリエワの様子やミックスゾーンでの姿を見ると、その影響をはっきりと見てとあることができる。青ざめた顔で、目の下にクマを作り、記者たちから逃れようと両手で顔を覆うワリエワ。まだ15歳のこの選手が、今の厳しい状況を精神的に持ちこたえ、大きな圧力に屈せずにいることができるのだろうか?「スプートニク」はロシアの体育・実践心理学研究所の専門家で、国立生物医学スポーツ研究所にも所属するオリガ・チウノワ氏にお話を伺った。ストレスは伝染するオリガ・チウノワ氏は、現在の状況においては、カミラ・ワリエワのストレスを取り除くのはもちろん、フィギュアスケートのチーム全体と共に問題の対処に当たる必要があると述べている。砂に顔を埋めないまたオリガ・チウノワ氏は、ワリエワにとっては、記者との接触を最大限にオープンにすることで、ストレスを最低限にすることができるとの確信を示している。また、こうした状況において、もっとも絶望的な行動は、今回のスキャンダルを引き起こしたのは、反ロシア的な「悪人」やライバルたちだと選手に確信させることだとチウノワ氏は指摘する。残念ながら、現在、スポーツは政治とは切り離せないものではあるが、周囲は敵ばかりだと感じながら、氷上でインスピレーションを得て演技をするのは難しいものである。関連ニュース
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カミラ・ワリエワ, オピニオン, フィギュアスケートテスト
ワリエワの北京でのウルトラC:精神的ダメージを受けることなく事態を乗り越えられるか?
2022年2月13日, 16:23 (更新: 2022年2月14日, 00:07) カミラ・ワリエワは高難度の技を持つ才能あるフィギュアスケート選手であり、その優雅さと芸術性で人々を魅了している。華麗なジャンプはわずか数秒間のものであるが、今回のワリエワのドーピング騒動をめぐるストレスフルな状況はすでに何日にもわたって続いている。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ワリエワの処分に関する裁定を、女子シングルの競技開始直前となる2月14日に発表するとしている。15歳のワリエワの心の中は今どのような状況になっているのかは、想像することすらできない。
ワリエワは競技に向けトレーニングを続けているが、メディアに溢れる過激な記事、陰謀論、ソーシャルネットワーク上のヘイト投稿、また国際スポーツ組織による決定の遅れなどが、事態を深刻なものにしている。そしてトレーニング中のワリエワの様子やミックスゾーンでの姿を見ると、その影響をはっきりと見てとあることができる。青ざめた顔で、目の下にクマを作り、記者たちから逃れようと両手で顔を覆うワリエワ。まだ15歳のこの選手が、今の厳しい状況を精神的に持ちこたえ、大きな圧力に屈せずにいることができるのだろうか?
「スプートニク」はロシアの体育・実践心理学研究所の専門家で、国立生物医学スポーツ研究所にも所属するオリガ・チウノワ氏にお話を伺った。
ストレスは伝染する
オリガ・チウノワ氏は、現在の状況においては、カミラ・ワリエワのストレスを取り除くのはもちろん、フィギュアスケートのチーム全体と共に問題の対処に当たる必要があると述べている。
「はっきりしない、不透明なことというのはそれがどのようなものであれ、ストレスになります。しかも、ストレスというのは伝染しやすいものです。ですから、今、コーチ陣にとってもっとも重要なことは、現在の状況の心理的な問題に対処し、すべての選手にそれを最大限に説明することです。というのも、
ロシアチームが優勝した団体戦の授賞式も未だに行われていないのです。つまり、ドーピングによるスキャンダルは団体戦に出場した全選手に影響を及ぼしているということです。
そしてもっとも悲しいことは、ワリエワがこのことに対し、自分が悪いという罪の意識を感じるかもしれないということです。彼女が自分の気持ちを口にし、その苦しみを仲間に打ち明け、オリンピック代表チーム全体からのサポートを受けられれば、それは素晴らしいことだと思います。そのためには、選手たちが皆で集まり、このストレスフルな状況に対して共同の立場を作ることが重要です。誰が悪いのかということは置いておき、起こった事実を受け入れることが必要です。そしてそれに対してはコーチ陣に大きな責任がかかっています。コーチ陣がまず最初に落ち着きを見せ、こうした状況に対する大人としての責任ある態度を示さなければなりません。また、スキャンダルが良好な形で解決された場合、またそうでなかった場合に備え、誰もにとって分かりやすい行動様式をまとめておくことが必要です」。
砂に顔を埋めない
またオリガ・チウノワ氏は、ワリエワにとっては、記者との接触を最大限にオープンにすることで、ストレスを最低限にすることができるとの確信を示している。
「自身についての様々なことを公開、発信するということは、すべてのスポーツ選手に求められるものであり、誰にも避けようのないことです。これは自分たちが応援する選手の生活についての情報を心待ちにしているファンにとって重要な価値を持つものであることは疑いようもありません。ワリエワはまだ15歳とまだ若いですが、しかしもうジュニア選手ではありません。シニアのオリンピックに出場しているのです。加えて、彼女はすでにフィギュアスケート界のスターです。彼女に何があったのかについて世界中が注目するのも驚くべきことではありません。ですから、記者からの取材に答えることは彼女の利益にもなるのです。実際、いま、記者たちはワリエワに同情していると思います。率直に、丁寧に対応することで、周囲に同情心を呼び、共感させ、そして結局は必ず自分のためになります。黙って真実を覆い隠せば、周囲をイライラさせ、馬鹿げた噂を生むだけです」。
また、こうした状況において、もっとも絶望的な行動は、今回のスキャンダルを引き起こしたのは、反ロシア的な「悪人」やライバルたちだと選手に確信させることだとチウノワ氏は指摘する。残念ながら、現在、スポーツは政治とは切り離せないものではあるが、周囲は敵ばかりだと感じながら、氷上でインスピレーションを得て演技をするのは難しいものである。