欧州ガス先物が一時3900ドルに接近　史上最高価格に

ロンドンのインターコンチネンタル取引所で7日、欧州のガス先物価格が1立方メートルあたり3899ドルを突破し、史上最高値を記録した。

インターコンチネンタル取引所は7日、1000立方メートルあたり2366.8ドルで取引を開始したものの、価格はすぐに高騰し、取引開始のわずか数分後には2500ドルを記録していた。日本時間7日17時30分には3899ドルの史上最高価格にまで達した後、その1時間後には1000ドルほど下落し、日本時間7日19時過ぎ現在、2900ドルとなっている。

欧州のガス市場はここ数ヶ月、激しく高騰している。昨2021年春のガス価格は1000立方メートルあたり250ドルから300ドルの間で推移していたものの、12月には2000ドルの大台に乗った。その後、若干の揺れ戻しはありながらも、一貫して高値で推移している。

ガス先物価格は2月24日、ロシアがウクライナ非武装化に向けた特別軍事作戦を開始した後、急騰した。

こうした中でフランスのブリュノ・ル・メール経済・財務大臣は、EUによる制裁措置の発動でロシアからのガス供給が完全に停止されれば、深刻な打撃を受けるのは欧州経済だとする見方を表している。

同様の見解はドイツ経済エネルギー省のロベルト・ハーベック大臣も表しており、ロシアからの石炭やガスの供給が停止されればドイツは「困難な」冬を迎えることになると指摘している。

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