- Sputnik 日本, 1920, 19.10.2021
フィギュア特集

「誰もがショックを受けている」ロシア人フィギュア選手、国際大会から除外

© Sputnik / Grigory Sysoev / フォトバンクに移行フィギュアスケート
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ロシア人フィギュア選手が国際大会から除外されたことは、フィギュアスケートの今後の発展を妨げるものとなる可能性がある。というのも、ロシアのフィギュアスケート選手たちは、フィギュア界においてきわめて大きな意味を持つ存在であり、とりわけ女子シングルでは過去数年にわたり、ロシア人選手が上位を占めているからである。ロシア人選手の成功が、外国の選手たちにも刺激を与え、より多くの選手が4回転や3回転半ジャンプをプログラムに入れるようになり、女子シングルのレベルを引き上げている状態となっている。
おそらく、プログラムの難易度を上げるというモチベーションは、国際大会からロシア人選手が排除されても失われることはないだろう。しかし、緊張感あふれる大会でメダルを獲ることができなくなるロシア人選手らの進歩というものに対する影響はどのようなものになるだろうか。
「スプートニク」は、こうした決定について、ロシア人選手たちがどのように感じているのか取材した。中には、選手としての活動を続けるため、国籍を変更するというもっとも残念な方法を取ろうとする選手は出てくるのだろうか。
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2022年の北京五輪、アイスダンスで銀メダルに輝いたヴィクトリヤ・シニツィナ、ニキータ・カツァラポフ組を指導するアレクサンドル・ジューリン氏は、気分は今のところ「いつも通り」だとしつつ、次のようにコメントしている。
「もちろん、見通しの立たない状況に、皆、ショックを受けています。しかし、ロシア国内ではシーズンはまだ終わっていません。まもなく、チャンネル・ワン杯がありますので、2週間はそれに向けた準備に力を注いでいきます。スポーツは今もわたしたちにとってのすべてです。教え子たちは、いつも通り、全力でトレーニングをしています。そして今後もそれを続けていくだけです」。
しかしながら、国際大会でのロシア人の出場に関する状況がロシア人にとって良い形で解決されなければ(せめて中立な立場での出場が認められるなど)、こうした決定は、国際スポーツ組織がロシアのスポーツを「殺してしまう」こととなる。
ジューリン氏は、実際、これは今回のパラリンピック大会ですでに行われていることだと指摘する。
「パラリンピックに出場する選手たちというのは、すでに生まれながらにして大きな苦しみを負い、人生において多くの困難を克服してきました。そんな彼らにとって、スポーツというのは喜びであり、またお金を稼ぎ、生活環境を改善するための追加的な(あるいは唯一の)チャンスなのです。しかし、国際パラリンピック委員会は、そんな選手たちにも例外を認めず、彼らからチャンスを奪ったのです」。
国際オリンピック委員会および国際スポーツ組織の今回の戦略(ロシア人を大会から除外すること)は、ロシアの多くの選手に国籍の変更について考えさせるきっかけとなる可能性がある。
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現在の状況下ではこのようなシナリオは十分にありうることであるが、世界で強まりつつある反露感情を背景に、これも簡単な解決法ではなくなるだろう。
「国籍の変更を希望する若い選手たちは、別の国、西側で自分たちがどのように評価されるのかについて考える必要があります。カミラ・ワリエワやアレクサンドラ・トルソワはすでに国際的なスター選手だからです。
つまり、彼女らはロシア人選手だということは世界中の誰もが知っています。そこで、彼女たちに対して、さまざまな挑発が起こる可能性があります。しかし、それでもロシア人選手らが、厳しい国際情勢の中で、国籍の変更を希望するなら、そして、もしわたしがロシアフィギュアスケート連盟なら、それを認めるでしょう。彼女たちはスポーツにすべての人生を捧げてきたからです。カミラ・ワリエワ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トルソワといったフィギュアスケート界の「ダイアモンド」に、大会除外という脅威が降りかかるという状況で、彼女たちから人生の意味を奪ってはいけません。彼女たちをロシアから自由にしてやる必要があるのです。ロシアスケート連盟も、彼女たちの選手生命を損ねないため、そうした行動に対処する準備はできていると思います」。
一方で、国籍を変更した場合、新たな国の選手として出場できるのは国籍変更の1年後からと定められている。しかし、アレクサンドル・ジューリン氏は、ロシア人に対してはそのような条件は除外される可能性があると指摘する。そして、その理由は簡単だという。
というのは、これまでであれば、国籍の変更を希望したのは、ロシアの代表チームに入ることができない選手だけだったからである。しかし、今回の状況では、他の国々の代表チームはオリンピックや世界選手権、ヨーロッパ選手権で表彰台に立つことができる最高レベルのロシア人選手を迎え入れることになるのである。
そうなれば、国際大会への参加を1年待つ必要はなくなり、どのチームも、明日にでも、その国の代表として、その国のためにメダルを獲得してほしいと願うはずである。
しかし、ジューリン氏は、いずれにせよ、実際にはこのメダルは、彼女たちをスターにまで育て上げたロシアの選手によって獲得されたものだということは、世界中の誰もにとって明らかなことであると述べている。
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