欧州委員会、ロシア産ガスのルーブル決済に関する法令を分析　「EUの制裁に違反」＝ブルームバーグ

欧州委員会（EC）は、ルーブル建てによるガス料金の支払いに関するロシアのウラジーミル・プーチン大統領の法令を分析し、ウクライナでの特殊作戦の開始後に科された欧州連合（EU）の制裁に違反しているとEU加盟国に警告した。ブルームバーグが事情に詳しい関係者の情報を引用して報じている。

3月23日、ロシアのプーチン大統領は、天然ガス供給の決済について、ロシアはその信用を落としたドルやユーロを含む通貨による決済を拒否し、ルーブル建ての決済へ移行すると発表した。その後、プーチン大統領は該当する法令に署名し、4月1日以降、非友好国がルーブルで決済しない場合、ロシアは非友好国による天然ガスの契約上の義務の不履行を検討すると述べた。

ブルームバーグによると、ECは加盟国に向けて、法令の予備的な法的分析を示した。この分析によると、プーチン大統領の法令は「新しい法的状況」を生じさせる。ロシアは取引を掌握し、ロシアにとって有利な為替レートを操作することが可能になる。ECによると、法令に示されているメカニズムは、ロシア政府と中央銀行に関連するEUの「制限措置」に違反することになる。

ウクライナ情勢を受け、西側諸国は、ロシアに対する新たな制裁を開始した。多くの企業がロシア市場からの撤退とロシアの生産拠点の閉鎖を発表した。以前、ロシアのラブロフ外相は、ロシアから撤退した西側の企業は大きな圧力を受けてこのような決定を下したが、ロシアは西側が作り出した経済に関するすべての問題を解決すると述べた。

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