英国　植物油からエコなジェット燃料を生産する計画＝英メディア

英国が、植物油などその他の廃棄物を原料とする、「環境にやさしい」ジェット燃料の生産を計画していることが分かった。英紙「デイリー・メール」が報じている。

英国のヴァージン・アトランティック航空、ヒースロー空港、コンサル企業「アーンスト・アンド・ヤング」、英建築コンサルタント企業「メイス」の幹部が参加する英国グローバル委員会は、持続可能なジェット燃料を製造することは、英国の経済に数十億ポンドをもたらし、雇用を促進し、環境を守るための主要目標を達成することになるとの考えを示している。

英国の航空会社が保有するジェット機の多くは、オランダのロッテムダムで燃料を供給しているが、その燃料はロシア産。そのため、このイニシアティブは、ロシアのエネルギー資源への依存度を下げることになるという。

ヒースロー空港のジョン・ホーランド・ケイCEOは、ウクライナでの対立はサプライチェーンの脆弱性を示しており、エコな燃料を生産することは英国のエネルギー安全保障を得るのに役立つと述べている。

ウクライナの非軍事・非ナチ化を目指す特別軍事作戦を受け、欧米諸国はロシアに制裁を課した。制裁の多くは、銀行とハイテク部門に関係するものとなっている。また、ロシアのエネルギー供給を拒否する声も大きくなっている。

関連ニュース