ロックダウンの上海　新型コロナ死者増加

新型コロナウイルスのロックダウン（都市封鎖）が1カ月近く続く中国の上海市では、過去数日間にわたり新型コロナウイルス感染による死者が増加している。

上海市では、新型コロナに対するゼロ・トレランス政策下の大多数の住民を対象にした無期限の外出制限により、不確かな状況が続いている。

上海市の衛生健康委員会によると、同市で24日に確認された新型コロナウイルス感染による死者は51人に上った。前日23日の死者は39人だった。ロックダウン開始後の死者は計138人で、その中にはワクチン接種完了者もワクチン未接種者も含まれている。

死者の多くは70歳から101歳の高齢者だった。当局の公式声明によると、直接の死因は新型コロナ感染を背景にした基礎疾患の悪化。

公式統計は、ロックダウンが始まった3月28日から約3週間後に死亡が確認され始めたことを物語っている。

先週は数日間にわたって感染者数がわずかに減少したが、今のところ全体像は変わっていない。上海市当局によると、同市では過去1週間にわたり無症状の新型コロナウイルス新規感染者が毎日1万5000人から2万人確認され、感染者総数の90％以上を占めた。

関連ニュース