2030年までに食品ロス半減を目指すオーストラリア

© 写真 : Rodrigo Gianesiオーストラリア国旗
オーストラリア国旗 - Sputnik 日本, 1920, 25.04.2022
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国際連合食品農業機関のデータによれば、世界では、毎年、食品の3分の1が廃棄されている。この統計はオーストラリアにも当てはまっており、オーストラリア政府は、リサイクルプログラムを通して2030年までに食品ロスの量を半分に減らす意向だとNTDテレビが伝えている。
専門家によれば、オーストラリアの食品ロスの量は760トンに上る。政府は、採択したリサイクルプログラムで、この状況を変えることができるとしている。NTDが伝えるところによれば、このプログラムでは、食品廃材を堆肥に加工したり、フードバンクに提供したりすることが見込まれている。
統計データによれば、オーストラリアでは、市民1人が買った食品5袋のうち、平均で1袋が廃棄されているという。そしてこのロスは1年あたりおよそ270億ドル(約3兆4,600万円)となっている。一方、食品ロスをオーストラリアの農業という観点から見れば、食物の栽培に必要な農業水の4分の1が、結果的に、無駄に使われていることになる。ちなみに、ハンバーガーを1つ作るのに、1時間半シャワーを浴びるのと同じ量の水が必要だという。
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またTNDは、堆肥は廃棄物処理工場だけでなく、作ろうと思えば誰でも作ることができると伝えている。オーストラリアでは、座面を上げることができるベンチが大きな人気を博している。これは、座面を上げて下に食品廃棄物を投げ入れ、それを堆肥として地面に戻すというものである。リサイクルプログラムにはすでに8万世帯が参加を表明しているが、1年間で、2万3,000トンの食品が廃棄から救われている。
生ごみから水の濾過用フィルターが作られたというニュースは、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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