パーム油が供給危機？ 　世界最大の生産国が輸出を禁止へ

インドネシア政府は、2022年4月28日以降、植物油、特にパーム油の輸出を禁止する。輸出制限は、当局から特別に指示されるまで継続される。通信社アンタラが報じた。

報道によれば、輸出禁止の理由は、国内市場での製品不足にあるという。

インドネシアは、菓子や乳製品、化粧品の製造に使用されるパーム油の世界最大の生産国および輸出国。

当局の決定によると、インドネシアは、4月28日以降、特別に指示がされるまで、海外市場へのパーム油の供給を中止する。

植物油の輸出禁止は、主にインドネシア産パーム油が対象となる。インドネシアは日常的な食材であるパーム油を過剰に輸出したために、2022年第1四半期と第2四半期に国内市場で同製品が不足し、価格が高騰している。

インドネシアは、価格高騰に抗議した市民がいくつかの都市で暴動を起こしたことを受け、3月から4月の2カ月間、植物油価格を直接的に管理しようとしたが、目だった成果を上げることができなかった。

関連記事