ロシアの中心部にある日本の素晴らしいもの モスクワの柴犬ブリーダー

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スヴェトラーナさんと柴犬 - Sputnik 日本, 1920, 11.05.2022
2年以上にわたって国境が閉じられ、ロシアと日本の間では政治的緊張が高まっているにもかかわらず、日本の文化遺産である柴犬はロシアでますます人気を博している。「スプートニク」がモスクワの柴犬ブリーダーを取材した。
スヴェトラーナ・クルゼンシテルンさんはすでに10年にわたって、モスクワの飼育施設「スター・トレック」で柴犬の繁殖を行っている。この間、飼育施設では100匹以上の仔犬が産まれ、ソチからシベリアに至るさまざまな都市、さらに国境を超えてフランス、ドイツ、ポルトガル、ウクライナ、カザフスタンなどの飼い主に引き取られた。高価であるにもかかわらず(仔犬は平均10万ルーブル以上=およそ19万円以上)、柴犬人気は高まる一方である。

柴犬はしつけられるのか?

スヴェトラーナさんによれば、最初に育てた柴犬のレイ(現在すでに10歳)は、おとなしく状況を受け入れ、脇道に逸れずまっすぐ歩くことを覚えた。
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柴犬の訓練

柴犬の訓練 - Sputnik 日本
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柴犬

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柴犬

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柴犬

スヴェトラーナさんは、このレイと共に展覧会に参加し、賞を獲得するようになった。そしてまもなくして、柴犬の飼育センターを開設し、一般トレーニング、アジリティ、ノーズワークなどを行うようになった。展覧会は犬のブリーダーにとっては一般的なものであるが、さまざまなコマンドをこなすようしつけられた柴犬は今も、犬の専門家を驚かせ続けている。
というのも、柴犬は古くからの血を受け継ぐ在来種の一つで、その繁殖にはほとんど人間は関わっていない。また遺伝子的にはオオカミに近く、しつけるのはほとんど不可能だと考えられている。スヴェトラーナさん曰く、柴犬を育てる上でもっとも重要でまたもっとも難しいのは、飼い主に注意を集中させることだといい、「柴犬は自由を愛し、また独立心が強い性格であることから、常に人とコンタクトを取り続けることを教えるのには努力が必要なのです。ですから、わたしはまず、柴犬に人間と接触させ、人間との生活に適応させ、人間が群れのリーダーであると理解させることから始めます」と話す。こうした困難を克服しながら、スヴェトラーナさんは少しずつ柴犬に、ノーズワークと呼ばれる嗅覚を使った作業など、さまざまな訓練を行なうようになった。
© 写真柴犬の子犬
柴犬の子犬 - Sputnik 日本, 1920, 11.05.2022
柴犬の子犬
「嗅覚の訓練は人間工学的に犬の心理状態に非常にうまくマッチし、とても適していて、犬もこれが気に入っています。柴犬はこの作業に喜んで集中し、気を逸らされることなく熱中しています」

課題は人の方を向かせること

「柴犬の本質は、柴犬の内部から出てくる長所であり、その性格だということを理解しました。これは、他の犬種にはそれほど感じられないもので、日本の犬独特のものです。日本人はこれを追求してきたため、柴犬はしつけにくく、作業能力の獲得でも他の犬種に劣ります。なぜなら、単調な作業は個性を失わせ、それが外見にも反映されてしまうからです。柴犬の尊厳ある姿、謎めいた雰囲気を、皆、気に入っているのです。柴犬の性格を損なうことなく、結果を出すためには、彼らの特徴を理解し、その性格を考慮に入れて、しつけることが大切です。もちろん、シェパードやラブラドール・レトリバーのような訓練を柴犬に行う必要はありません。そんなことをすれば、内面の本質も表面的な性質も損なわれてしまうからです。しかし、人間とよりうまくコンタクトを取る力をつけること、それがわたしの課題です。また、たとえばノーズワークで必要とされるものをにおいで見つけることができるなど、社会に貢献できるような能力や特徴のある犬がいれば、それも素晴らしいことです」
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現在、スヴェトラーナさんのセンターでは、診断、治療、調教、そして展覧会や競技会に向けた準備を行なっている。柴犬の中には、飼い主と共にプロとしてランニングをしたり、アジリティ(クロスカントリー以外)の大会に出場したり、展覧会で賞を獲得している犬もいるが、人間の忠実な友となり、家族の一員となる犬もいる。そのすべての家族を一つにしているのは、犬種が同じであることや日本にルーツを持つ共通の祖先を持っているということのみならず、世界のあちこちにいる数千人のロシア人がもつ犬への愛、日本の在来種である謎めいた性格に対する愛なのである。
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