ストーンヘンジ付近で紀元前8000年前に掘られた大きな穴約400個が見つかる　英国

英国南部ソールズベリーにある古代の巨石建造物「ストーンヘンジ」付近で、紀元前8000年前に掘られた大きな穴が約400個発見された。科学メディア「サイエンス・アラート」が報じている。

ストーンヘンジ自体は、約5000年前に作られたとみられている。考古学者らは、ストーンヘンジとこれらの穴には、断ち切れない関係があると指摘している。

最も古くて大きな穴は、幅3メートル、深さは2メートル近くある。学者らは、このような穴がさまざまな儀式に使われたのではないかと推測している。

Pits, the largest of which measures some 13 feet wide and more than six feet deep, that may have been dug by prehistoric hunters as early as 10,000 years ago have been discovered near Stonehenge. https://t.co/nvPqevbskG pic.twitter.com/YCKjCN1tBU

— Archaeology Magazine (@archaeologymag) May 13, 2022

考古学者のニック・スナショール氏は、「これらの穴の発見は、（ストーンヘンジの）最初の石が建てられる何千年も前に、ここが狩猟採集民のコミュニティにとって特別な場所であったことを示している」と述べている。

ストーンヘンジとは、英国南部ソールズベリーから北西に約10キロのところに位置する巨石建造物。この建物は太陽信仰の祭祀場、古代の天文台などの説が出ているが、未だに正確な使用目的が明らかになっていない。ストーンヘンジは、1986年に世界文化遺産に登録された。

関連ニュース