豪新首相「中国との関係は困難」、対中強硬路線を継続

オーストラリア議会総選挙で勝利を収めた労働党のアンソニー・アルバニージー党首（59）は23日、首都キャンベラで宣誓を行い、新首相に就任した。就任後の記者会見でアルバニージー新首相は豪中関係は新政権となっても「困難であることにはかわりない」と述べ、豪州は国益を主張し続けると表明した。

記者会見でアリバニージー首相は「豪中関係は困難なものに変わりはない」と強調。「変わったのは中国であって、豪州ではない。我々の常に自らの価値観を守り、貫徹しなくてはならない」と述べた。

太平洋で軍事的勢力を増す中国の圧力を背景に豪中関係には緊張が高まっている。3月には南太平洋の島国・ソロモン諸島が中国との安全保障協力に関する枠組み協定を締結したほか、5月には豪州がシドニーの海軍設備増強を表明するなどしていた。

豪州議会選挙は21日に行われた。開票率70パーセントの時点で2013年に下野した労働党が下院で77議席（定数151）と過半数の獲得を確実にしており、アリバニージー党首が新首相に選出され、組閣を進めている。

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