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ロシア製ワクチン「スプートニクV」  オミクロン株に対する強い防御を示す=独自研究

© Sputnik / Kirill Braga / フォトバンクに移行スプートニクV
スプートニクV - Sputnik 日本, 1920, 25.05.2022
ロシアの新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を2回接種すると、オミクロン株(В.1.1.529)に対する中和抗体価(抗体の量)が、米ファイザー社製のワクチン2回接種より高い値(全体で2.1倍、接種後3ヶ月で2.6倍)を示すことが分かった。このユニークな比較研究は、イタリアの代表的な感染症研究機関であるスパランツァーニ研究所と、ロシアのガマレヤ疫学・微生物学研究センターが共同で行った。この研究論文は、査読付き医学誌「ワクチンズ」に掲載されている。
この研究はスパランツァーニ研究所で行われた。この研究所では、スプートニクVとファイザー社製のワクチンを接種して、中国の武漢で確認された従来株に対するIgG 抗体と中和活性が同程度な人の血清を用いて、同じ実験条件で試験を実施した。
この研究では、スプートニクVを接種すると、オミクロン株に対する中和抗体価が高いレベルを示すことが確認された。現在、オミクロン株とその亜種である「ВА.4」と「ВА.5」は、米国、南アフリカ、その他70カ国で感染者が急増している原因のウイルス株となっている。
スプートニクVの利点は、従来株のS糖タンパク質(プロリン安定化などの修飾がないスパイクタンパク質)を使用することと、異種混合ワクチン接種方式を採用することにある。一方でファイザー社製のワクチンは、スプートニクVとは異なり、プロリンを安定化したスパイクタンパク質を使用している。プロリン安定化などの修飾は、主にスパイクタンパク質が活発に変異している受容体結合ドメイン(RBD)では、免疫反応においてウイルスにとって優位に働く恐れがある。オミクロン株では、まさにRBDで多数の変異が報告されているが、これが原因で、ファイザー社製ワクチン接種者の血清中に、オミクロン株に対する中和活性の著しい低下が観察されている。
オミクロン株に対するmRNAワクチン(ファイザー社製はこのタイプ)の有効性が低下しているが、混合接種の一環としてロシア製ワクチン「スプートニク・ライト」で追加接種(ブースター接種)を行うことで対処できる可能性がある。アデノウイルスワクチン(スプートニクやスプートニク・ライトがこのタイプ)とmRNAワクチンを接種することで、オミクロン株や他の変異株に対してより強力な防御が可能になると考えられる。
スパランツァーニ研究所が集めたデータや、スプートニク・ライトによる過去のブースター接種から、スプートニク・ライトが他のワクチンの効力を高め、ブースター接種による保護期間を延長するための最適解であることが明らかになった。アデノウイルスワクチンが持つ最適な構成は、オミクロン株やその他の変異株に対してより強い保護を提供する。
スプートニク・ライトをブースター接種すると、オミクロン株に対する中和活性が大幅に上昇する。これはスプートニクVの従来株に対する中和活性と同程度であり、高い防御力があることが確認された。この研究結果をまとめた論文は、プレプリント(査読前)サービス「メドアーカイヴ」で公開されている。
ブースターとしてのスプートニク・ライトは、アルゼンチンで行われた混合接種の試験で高い安全性と有効性が示された。同国の1つの市と4つの州(ブエノスアイレス市とブエノスアイレス州、コルドバ州、ラ・リオハ州、サン・ルイス州)で行われた試験では、スプートニク・ライトとアストラゼネカ製、シノファーム製、モデルナ製、カンシノ製のワクチンを併用した場合、同じワクチンを2回接種した場合と比べて、スプートニク・ライトがより多くの抗体と生成し、T細胞応答を引き起こすことが示された。また、スプートニク・ライトと各ワクチンを組み合わせた場合、2回目の接種後14日目には、各ワクチンの2回接種の場合より高い抗体価が得られた。
頻繁なブースター接種を避けるためには、ワクチンの防御効果の持続期間の長さが鍵となる。アルゼンチンで行われた別の研究では、スプートニクVの接種後に中和抗体が成熟し、中和活性が継続していることから、このワクチンによる防御が長期にわたって安定したままであることが示されている。
米国の著名な研究機関(ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター、マサチューセッツ総合病院ラゴン研究所、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、ノースカロライナ大学)が行った研究では、アデノウイルス血清型26(Ad26)ベクターをベースにしたワクチン(スプートニク・ライトのこと)で追加接種を行った場合、オミクロン株に対して特異的なT細胞が4倍増加、中和抗体価はファイザー製ワクチンのブースターと比べて2.4倍増加し、オミクロン株に対して長期にわたる最適な防御を形成することを明らかにした。スプートニク・ライトは、あらゆる変異株に対する他のワクチンのブースターとして万能的に使用できる。
1億6800万人を対象とした米国の研究では、Ad26ベースのワクチン(1回接種)が、感染や入院リスクに対する効果が急速に低下するmRNAワクチン(2回接種)より優れていることが明らかになった。ファイザー社製ワクチンでは接種から6ヶ月目に入院リスクに対する予防効果が4分の1に低下したが、Ad26ベースのワクチンでは入院リスクに対する予防効果の低下は認められなかった。
南アフリカで約50万人の医療従事者を対象に行われた研究では、Ad26ベースのワクチンは、オミクロン株による入院リスクに対して85%予防する効果があったことが明らかになった。
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