欧州議会、ロシアに対する制裁の無効性を宣言＝独メディア

欧州議会（EP）のダニエル・グロー顧問はロシアに対する制裁が失敗したと表明した。

グロー氏はドイツのシュピーゲル紙とのインタビューで、銀行セクターに対する制限は短期的にのみ有効であるが、ロシアには外国の金融商品に取って代わる方法があるため、長期的にはほとんど役に立たないと述べた。

また、グロー氏は、エネルギー部門における制裁の非効率性について語った。

「世界は化石燃料を必要としている。禁輸措置の発表でさえ、石油価格を大幅に引き上げた。我々は今、その結果を経験している」

グロー氏によると、現在の状況では、燃料の輸出による収入が増加しているため、ロシア側が勝利した。同氏は、露産石油に対する米国の禁輸措置と、ロシアのガスの消費を半減させるという欧州連合の計画は象徴的な措置であると述べた。

グロー氏は、米国自体が石油輸出国であることを強調した。将来、国がその商品のほとんどを消費する場合、これは世界市場にまったく影響を与えない。また同氏は、欧州は目標を発表するだけであり、それらを達成するための明確な方法を持っていないと述べた。

「ロシアが石油とガスの膨大な埋蔵量があり、世界中で常に買い手を見つけることができるという認識を避けられない」

グロー氏によれば、西側諸国が達成できるのは、ロシアの石油とガスの収入を20パーセント削減することだ。

さらに同氏は、露産の石油の最高価格を設定するという考えを拒否し、関税を要求した。

先に、欧州諸国へのロシア産天然ガスの供給に長期的に取って代わることができる供給業者はないと報じられていた。

これより前、ロシア産のガス輸入国の大部分をルーブル払いに切り替えさせることで、ロシアは経済的な利益を得ると同時に、EUを分裂させることに成功したと伝えられていた。

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