燃料費の高騰が支持率に影響か、限定価格でロシア産原油の購入を許可する可能性を検討

西側ではロシア産原油の禁輸措置を発動する代わりに市場価格よりも限定された価格での購入を許可する可能性を検討している。ジョー・バイデン大統領が表明した。

バイデン大統領は同盟国と共に燃料費の低下を目指す中、複数の可能性を検討している。この価格高騰はウクライナ危機、およびエネルギー燃料供給に関連する対ロシア制裁を背景に生じている。バイデン大統領は記者団からの質問に答えた中で次のように発言した。

「欧州がロシア産原油の購入をさらに限定する決定をしている今、我々はさらなる問題を抱えることが明らかとなった。どうすべきか積極的に検討が進められている。あるいは原油購入にさえ踏み切るかもしれない、ただし限定された価格で」

仮にこうした決定が下される場合、ロシアは原油を輸出することができるものの、市場価格よりも大幅に割安の値段となる見通し。

The United States and its allies are discussing the possibility of buying Russian oil at below-market prices instead of refusing to import it, Joe Biden said.

They are looking for options to control fuel prices which are rising amid the war in Ukraine and anti-Russian sanctions. pic.twitter.com/9iBzn9dKik

— NEXTA (@nexta_tv) June 1, 2022

加えてバイデン大統領はガソリン価格、及び食料品の価格が急速に低下する見通しはないと表明した。

米国では燃料費の高騰により記録的なインフレが続いている。一部の商店では日用品の不足が確認されている。物価高騰に大統領の支持率は大きく影響を受け、過去最低の水準を更新している。

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