BTSの活動休止で、韓国では兵役をめぐる論争が再燃

韓国の男性アイドルグループ「BTS（防弾少年団）」は、グループとしての活動を「Hiatus（休止）」して、一時的にソロ活動に専念すると発表し、世界中のファンを驚かせた。韓国の尹相現（ユン・サンヒョン）国会議員は、その主な理由は、軍入隊を控えるBTS のメンバー、JIN（ジン）さんの兵役問題だと主張している。

韓国では兵役が大きな議論を巻き起こしている。敵対的な北朝鮮から国を守るため、韓国では18歳から28歳までの健康な男性は全員、約2年間の兵役につく義務がある。

一方、長年にわたり、オリンピックやアジア大会のメダリスト、特定のコンクールで上位入賞したクラシック音楽家やバレエダンサーなど、特定のカテゴリーの男性は、兵役の先送りや期間短縮などの例外が認められてきた。

2019年の法改正で、世界的なK-popスターは30歳まで兵役を延期することが可能となった。韓国国会では現在、軍事訓練をわずか3週間に短縮する改正案が議論されている。

BTSにとって、そして特にグループ最年長メンバーのジンさんにとって、国会での議論の結果は人生を変えることになる。ジンさんは今年12月4日に30歳を迎えるからだ。

3週間への短縮を提案した尹議員は「BTSは、それを遂行するために1000人以上の外交官を必要とする仕事を成し遂げた」と述べ、BTSは国際舞台における韓国の権威を高めることに貢献したとしている。

変化が起こる可能性があるのはK-pop業界だけではない。韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）新政権は、コンピューターチップやその他の技術分野のエンジニアや研究者の一部について、兵役免除を検討している。

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