IT・科学 - Sputnik 日本, 1920, 19.10.2021
IT・科学
SNSから最先端テクノロジーまで

小惑星に体当たりへ:中国の学者、小惑星などの宇宙の脅威から地球を守るための新プロジェクトに着手

© 写真 : Pixabay/BENG-ART小惑星
小惑星 - Sputnik 日本, 1920, 20.07.2022
サイン
中国は、地球を外部の脅威から守るための大規模プロジェクトの第一段階として、世界で最も強力なレーダー「中国複眼(China Fuyan)」を2024年までに稼働させ、2026年にはこのユニークなレーダーを用いて地球近傍小惑星の1つにインパクター(衝突体)を体当たりさせてその軌道を変えることを計画している。中国メディア及び外国メディアが報じた。
Eurasian Timesによると、「中国複眼」の製造を担当しているのは、北京理工大学。
「中国複眼」には、直径25~30メートルのアンテナ20個以上が搭載される。このような強力なレーダーは、例えば、地球から太陽までの距離に相当する1億5000万キロ離れた小惑星を高解像度で観測することができるという。また「中国複眼」は、強力な無線信号を宇宙に送信し、反射波を分析して、探索中の宇宙空間の正確な画像を取得することもできるとされる。
中国の学者たちは、「中国複眼」を使って探査機「天問2号」の着陸に適した小惑星を見つけることなどを計画しているという。
ロケット「ファルコン 9」 - Sputnik 日本, 1920, 24.11.2021
NASAが小惑星の衝突に備えカミカゼ探査機を搭載したロケット「ファルコン 9」を打上げ
またEurasian Timesによると、現在「中国複眼」用の最初のアンテナ2個の製造が完了している。これらのアンテナは2022年9月に稼働してテストされるという。
中国の学者たちは、「中国複眼」完成から2年後の2026年に小惑星への体当たりミッションを計画している。Space Newsによると、実験対象として小惑星2020 PN1が選ばれた。ミッションには、米国のDARTミッションの探査機のような小惑星に衝突するインパクターと、衝突による損傷を分析する観測機器が含まれる。打ち上げは、中国のロケット「長征3号B」を使用して行われる予定。
小惑星2020PN1の直径は40メートルに達する。2020PN1は現在地球に脅威を与えていないが、中国の学者は将来実際に衝突の脅威が発生した場合に備えて、小惑星の軌道をそらす技術をテストしたい考え。
「スプートニク」は先に、2006年に発生した可能性が高いとされる、火星の表面に小惑星または巨大隕石が衝突した跡について報じた。
関連ニュース
ハッブル宇宙望遠鏡、約130億年前に出現した星の光を検出
宇宙開発で中国が米国に挑戦状
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала