英国、ロシア産の天然ガス不足から電力供給代を5000％過払い

記録的な熱波と欧州へのロシア産天然ガスの供給減少により、ベルギーからの電力供給に対する英国の過払金が5000%に達した。スペクテイター誌が報じた。ロンドンでの停電を避けるため、当局は異常な暑さの期間にこうしたやむを得ない手段に訴えたことが明らかにされている。

同誌は、「英国でさえ、隣国を襲った衝撃と無縁ではない。 今週、英国は風が吹かなかったため、暑さ対策のために天然ガスを使用しなければならなかった。また、7月の熱波のピーク時にロンドンの停電を避けるため、ベルギーの輸入エネルギー代を5000%も超過して支払わなければならなかった」と状況を嘆いた。

英国の電力不足の原因は、ガスプロム社による「ノルドストリーム」のパイプラインの燃料輸送が、タービンのメンテナンスのために減少したことにある。

「ノードストリーム」の供給量は6月に激減した。ガスプロム社は、カナダ政府が制裁により修理を終えたガスタービンの返却を拒否したことが原因だとしている。特に、カナダからのタービン返却が不可能になり、今のところタービンはドイツで停滞を余儀なくされている。

関連ニュース