WHOがサル痘のパンデミック化の有無を評価

世界保健機関(WHO)は各国で感染が拡大しているサル痘について、新型コロナウイルスのパンデミックの規模には至らないだろうと評価した。30日、WHOの天然痘対策の専門家、ロザムンド・ルイス氏がブリーフィングで明らかにした。AP通信が伝えた。
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サル痘が新型コロナのようなパンデミックになるかという質問に対し、ロザムンド氏は「分からないが、我々はそうなるとは思わない」と述べ、現段階でWHOは「世界的大流行」は懸念していないとした。一方で、自己防衛に必要な情報がなければサル痘の感染リスクが高くなると指摘した。
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また、ロザムンド氏は1970年代の天然痘撲滅以来、世界各国で天然痘ワクチンの接種が行われなくなってきたことから、「人々はオルソポックスウイルス(病原ウイルス)への抗体を持っていない」とし、「ウイルスがこの穴を突いて感染が拡大するのではないかと懸念している。だが、この問題についてまだ答えはない」と述べた。
WHOの最新のデータによると、サル痘は世界で257症例が確認されており、120のサル痘の疑いがある症例が報告されているという。
サル痘は、ヒトの間でも感染する珍しいウイルス感染症。通常は軽症で、ほとんどの人が数週間以内に回復するが、人によっては合併症を起こすことがある。サル痘の初期症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節腫脹、悪寒、疲労感など。発疹は、多くの場合、顔から始まり、体の他の部分に広っていく。発疹は変化していき、様々な段階を経て最終的にかさぶたを形成し、その後剥がれ落ちるという。
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