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    インド、殺人的な暑さ

    インド、殺人的な暑さ

    © AFP 2017/ Money Sharma
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    インドが異常な暑さに見舞われている。死者はすでに2200人以上。多くの州で気温が平年を5度から7度上回っている。予報では、まだ当分、この暑さが続く。1998年に記録された、暑さによる死者2541人という悲しい記録が打ち破られるかも知れない。インドの気象学者らのそうした危惧も故のないことではない。

    学界によれば、高気温と長期にわたる旱魃の原因は地球規模の気候変動に求められる。こうした変動で、人命が奪われるばかりか、ある産業部門が、深刻な影響を蒙っている。茶産業である。

    インドで最も茶の栽培が盛んなアッサム州では、年平均気温が前世紀比で1.4度上がり、降水量は年間200ミリ減少している。

    アッサム州「茶栽培調査協会」主任研究員R.M.バガット氏は次のように述べている。

    「この30年間というもの、著しい気候変動が見られる。降雨は極めて不規則になった。雨が余りにも降りすぎたり、余りにも降らなすぎたりする。プランテーションでは天水作物にスプリンクラーを使用せざるを得なくなっている」

    昨年の茶の収穫は前年比で8%減だった。インド「茶栽培評議会」によれば、今年5月時点で、アッサムの収穫は昨年から25%減った。原因の一端は、気候変動にともなう、茶葉の収穫期の短縮にある。これまでアッサムにある茶の加工工場は年間を通して稼動していたが、今や年に6ヶ月しかフル稼働しない。

    もうひとつの原因に、やはり気候変動との関連で、害虫の大量発生がある。暑く、湿気のないこと。これが毛虫や昆虫の繁殖にとっては理想的な条件をなした。これら害虫が茶の新芽を食べてしまうのである。害虫駆除のため、アッサムの茶農園では、殺虫剤の使用量がほぼ倍化した。このことにより、栽培コストが増大し、小売価格も上昇、市場での競争力が下がってしまう。

    トムソン・ロイターズの専門家らの試算では、世界最大の茶の生産者であるカルカッタのMcLeod Russelの収益はここ6年で歴史的最低水準まで下がっている。

    インドの茶栽培専門家スブハシュ・チャンドラ・バルア氏はロイター通信の取材に次のような悲憤をもらしている。

    「こんなに雨が少ないと、いつかアッサムは茶の栽培をやめてしまうかも知れない。苗を植えるのは結構だけれども、経済的に見て、茶の栽培は割に合わない」

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