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    ロシア人専門家:中朝関係の「中断」の克服は、朝鮮半島の多国間プロジェクトに弾みを与える

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    北朝鮮当局は、中国に関係正常化を望むシグナルを送っているように思われる。韓国の政府筋が伝えたところによると、北朝鮮の金正恩第1書記は、朝鮮戦争休戦62周年の式典で、中国人民志願軍たちの役割に敬意を表したという。最近まで、中国と北朝鮮の2国間関係の安定性を疑う者は誰もいなかった。

    北朝鮮と中国は同盟条約で結ばれており、それを正式に否定する者は1人もいなかった。それではなぜ、専門家たちは中朝関係の冷却化を指摘しているのだろうか?その理由は何か?ラジオ「スプートニク」の記者は、ロシア科学アカデミー極東研究所コリア・モンゴル課のアレクサンドル・ヴォロンツォフ課長に話を聞いた。

    「中国と北朝鮮の関係は、北東アジアと朝鮮半島の安定性を維持する基本的な要素の一つであり、数多くの共通の利益と結びついている。近年、中国と北朝鮮の関係が、ある再構築の段階に入ったと語られることが多くなった。なお中朝関係が危機的状況に近いとして、評価を強める人たちもいる。その証拠として、中国の習国家主席とのハイレベル会談がまだ行われていないことが挙げられている。しかし習国家主席は、韓国大統領とは数回会談を行っている。表面的には一定の冷却化がみられるが、北朝鮮と中国の経済関係は安定したままであることを忘れないことが重要だ。これまで通り、中国は北朝鮮とって主要な経済パートナーならびに投資国であり続けている。中朝貿易額は、ほとんど変化していない。そして両国は、訪問が中断している現在の状況が永遠に続くことはないことを知っている。近いうちにも中国の北京で、第二次世界大戦終結、ならびに日本の軍国主義に対する勝利から70年を記念した大規模な式典が開かれる。そのため現在の『シグナル』は、その式典に招待されている金正恩氏の訪問準備における一般的な打診的行動の可能性がある」

    一方で、複数のアナリストは、露中関係の接近と、ロシアの東方への方向転換を背景に、北朝鮮と中国の関係が全面回復することで、朝鮮半島におけるロシアのプロジェクトが凍結する可能性を危惧している。しかしヴォロンツォフ課長は、いかなる根拠もないとの見方を示し、次のように語っている。

    「ロシアは中国と北朝鮮の関係の『中断』が克服されることを歓迎している。なぜならロシアは、経済協力の多国間フォーマットを全面的に支持し、北朝鮮、韓国、中国との完全なる協力に実際に関心を持っているからだ。
    鉄道、ガス、電力プロジェクトは、依然として急速に進んでいない。なぜなら、北朝鮮と韓国の関係が複雑な状態にあり、今のところ進展がみられないからだ。これは、多国間プロジェクトの主な障害でもある。羅津プロジェクトはすでに実現化が始まり、貨物は実際に中国と韓国をはじめとした地域の様々な国へ鉄道で輸送された。しかし韓国は、プロジェクトへの関心を表してはいるものの、そこに加わることを急いではいない」

    ヴォロンツォフ課長は、近い将来、中朝関係の一時的な冷却化が克服され、北朝鮮の経済発展に実際に寄与する多国間プロジェクトの実現に弾みがつくだろうとの確信を示している。一方でヴォロンツォフ課長は、韓国指導部が北朝鮮の孤立化、対北朝鮮制裁の強化、そして吸収による北朝鮮の政権交代に期待した場合、北朝鮮と中国、そしてロシアとの関係が急速に発展したとしても、多国間プロジェクトが成功裏に実現する可能性は恐らくないだろうとの考えを表している。

     

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