北朝鮮とマレーシア協議へ　正男氏殺害、事態打開図る

マレーシアのアニファ外相は１１日、金正男氏殺害事件を巡り対立する北朝鮮と、事態打開に向け数日中に協議を開始する意向を示した。出国禁止措置の解除やマレーシアが保管する正男氏の遺体の取り扱いについて協議するとしている。記者会見で明らかにした。共同通信が報じた。

両国は事件への対応を巡り互いに批判を繰り返し、双方が自国にいる相手国国民の出国を禁止するまでに至った。協議の具体的な日程や場所は未定としている。

アニファ氏は正男氏の遺体について「必要以上に長く保管するつもりはない。（遺体は）われわれのものではない」と述べ、最終的に北朝鮮か正男氏の親族のいずれかに引き渡す意向を示した。

マレーシア警察のカリド長官は１０日、記者会見で、２月にクアラルンプールの空港で殺害された男性が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏であると確認したことについての声明を発表した。