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キム・インリョン氏は「世界中が注視する朝鮮半島情勢は危険域に達し、核戦争の勃発はいつでもあり得る」と述べた。また「米国からかつてこれほどまでに極度かつ直接的な脅威」を受けた国は北朝鮮以外にないとし、現在の状況で同国には完全な自国防衛権があると主張。そして「米国本土の全ては我が国の射程範囲内にある。米国がほんの僅かでも我々の聖なる領土に侵入しようとするのであれば、過酷な罰からは逃れられないだろう」と警告した。
同氏はまた、米国が1957年に韓国へ核兵器を搬入したことや、過去40年にわたり戦略兵器を用いた大規模軍事演習を行ってきており、更に今年の3月と4月には30万人以上の軍人を投入し、北朝鮮への先制攻撃を想定した演習を実施したことを指摘。
一方、核兵器の完全廃絶については、北朝鮮は基本的に支持すると表明するも、今年採択された核兵器禁止条約に米国が署名しない限りは、国際社会における核廃絶のいかなる取り組みにも賛同しないという姿勢を明らかにした。
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