17:07 2018年07月17日
イチゴのファームで

身長181センチのロシア女子、東京に暮らす

© 写真 : Anastasia Fedotova
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私は8歳までバレエをやっており、ボリショイ劇場の舞台に立つのが夢だった。しかし、幼い時にすでに私の身長は平均より高かったので、バレリーナのキャリアは忘れるしかなかった。日本学者に憧れはじめたころ、身長は181センチに達していたが、こんどばかりは希望の実現の妨げにはならなかった。ところが2016年に東京に移り住んだ私は、日本の暮らしは背の高い人にはあまり優しくないことを悟った。

日本人の平均身長はアジア諸国の民族のそれと同様、欧米人に比べて低いことは歴然としている。史学者によると、明治・大正時代には大勢の日本人がこの差異に劣等感を抱いていたらしい。だが今は日本人はこのコンプレックスを克服したようだ。Mynaviというウェブページの日本人の女性を対象にした自分の理想の身長をたずねるアンケートでは、「普通とか小さめが理想か」という問いに「女の子はやっぱり小さいほうがモテるような気がする」という回答があったものの、やはり多くの回答者が「平均身長より高いほうが理想だ」という考えていた。

ガリヴァーの日本旅行
© 写真 : Anastasia Fedotova
ガリヴァーの日本旅行

初めて来日したのは2015年12月のころ。行く前に友だちが口をそろえて「人ごみでぜったい1人だけ目立つね」と冗談をとばしたが、私は気にしなかった。ロシアでも背が高すぎると思われていたからだ。さて日本に到着し、初めてホストファミリと出会ったときの反応は「ええええ! 背、高い! びっくりした! ベッドが短いかも。そしたら机を置いて足そうか。」この夜、私はベッドには無事におさまったが、高すぎる身長による日本での苦労は始まったばかりだった。

  • ホストファミリと
    ホストファミリと
    © 写真 : Anatasia Fedotova
  • 東京のアパートにて
    東京のアパートにて
    © 写真 : Anastasiia Fedotova
  • ガリヴァーの日本旅行
    ガリヴァーの日本旅行
    © 写真 : Anastasia Fedotova
  • 日本語学校でのイベント
    日本語学校でのイベント
    © 写真 : Anastasia Fedotova
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© 写真 : Anatasia Fedotova
ホストファミリと

東京で住むアパート、ドアの高さは私の背より約7センチに短い。メトロに乗れば、開いたドアの上部フレームがちょうど私のおでこに当たる。正しいサイズの服と靴を探すのは無理だ。それに車両に乗り込んだとたん、びっくりして私を眺めるみんなの視線にぶつかる。日本人の友達が尋ねることといったら、私の「秘密」のことばかり。みんな、私が背が高くなるため子供のころに特別な運動をやったんじゃないか、秘薬を飲んだんじゃないかとかんぐっているのだ。一番不快なのは、この背の高さが私が日本語が話せ、日本の文化が分ることにもかかわらず、やはり日本人と私の間に破壊しがたい壁を立ててしまうことにある。

新宿御苑
© 写真 : Anastasia Fedotova
新宿御苑

とはいえ、この不快感、私が心から愛し、日をおうごとに親しみも魅力も増すこの国の暮らしを存分に味わうのに果たして妨げになるだろうか?

P.S. ちなみにうちの夫の身長は195センチ…。

アナスタシア・フェドトワ

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