00:50 2021年10月18日
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中国は7月1日、BRICS開発銀行の開設合意およびBRICS諸国の前提的な外貨準備を創設する条約を正式に批准した。これらの批准は中国に先駆け、フォーマットの他の参加国であるロシア、インド、ブラジル、南アフリカがすでに行っている。BRICS開発銀行は7月7日、モスクワにおいての第1回理事会会合をもって、そのスタートを切ることになっている。

BRICS諸国はこの開発銀行を世界銀行および国際通貨基金(IMF)に代わるものとして開設している。これは米国やEUに利益のあるプロジェクトではなく、開発途上国にとって有利なプロジェクトに融資を行うためだ。同銀行の目的はまず、外国のプロジェクトへの融資にある。銀行によってBRICS諸国は国外に自国の国益を共同で推し進めることが可能となる。ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家、ヤコフ・ベルゲル氏は、ラジオ「スプートニク」からのインタビューに対し、中国のBRICS開発銀行の合意批准について、次のように語っている。

「これは米国とEUが優勢を誇る世銀とIMFのヘゲモニー排除への一歩前進だ。こうすることにより、世界の多中心性構想が現実のものとなる。銀行の存在そのものが勢力の中心の多極化をはかり、ヘゲモニーを退けるための担保となる。」

中国がBRICS開発銀行に寄せる関心について、中国のBRICS調査センターの副所長をつとめるジェン・ユアンジェ教授はラジオ「スプートニク」からのインタビューに対し、次のように語っている。

「BRICS開発銀行の活動によって得られる経済効果はかなり手ごたえがあるものになるだろう。BRICS諸国間ではあらゆる分野で協力が拡大しているが、その主流は経済的側面となっている。発展途上国や成長する市場を抱える諸国を代表するBRICSグループのおかげで、こうした国々全体が国際社会で声を上げる権利が強められると考えることができる。BRICS開発銀行はグループ内の経済協力メカニズムのみならず、BRICS諸国がそのほかの発展途上国と協力を図る共同メカニズムでもある。」

銀行の第1回理事会ではロシアが議長権を握る。第1回役員会ではブラジルが議長権を握る。初代総裁はインドの代表がつとめる。本店は上海に、地域センターは南アフリカにおかれる予定だ。こうした組織ストラクチャーはそのメンバーの同権と権益の監査を保証する一手段となっている。

BRICSサミットはロシアのウファで7月9-10日行われる。これより前、プーチン大統領はロシアはこのサミットをもってBRICS開発銀行の実践的活動および外貨準備のプールが始動すると捉えていることを明らかにしている。

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