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    ASEAN諸国はドルの代わりに人民元を決済通貨とするか?

    中国銀行はロンドンのオペレーションセンターを公式的にスタート

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    経済
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    中国銀行はロンドンのオペレーションセンターを公式的にスタートさせ、同時に北京、ロンドン、シンガポールで人民元建て債券取引指数を公表した。

    ロンドン証券市場が元の債券を初めて目にしたのは2013年秋。当時、中国商工銀行は外国の融資オペレーション用としてロンドンで20億元の債券を発行した。その少し後、今度は中国建設銀行がさらに10億元を割り当てた。こうした額自体は特に注意を引くものではない。証券市場にしてみれば標準的な額だからだ。特筆すべきなのはこのことではなく、両方のケースともロンドン証券市場に現われた瞬間に投資家らの需要は供給の数倍も上回ったという点だ。

    元に対するこうした関心はいくつかのファクターに裏づけされている。第1にこれは中国が世界の取引大国として成功を収めていること。第2に元の債券は欧米の経済問題を背景により魅力を増していること。そしてこれは是非とも指摘しておきたいが、中国政権の金融担当部署が非常にうまい政策を行っていることだ。政権は無駄に急ぐことなく、だが堅実に、元を国際決済における重要通貨として推し進めていった。

    中国現代国際関係研究院、世界経済研究所のチェン・フェンイン所長はロンドンのオペレーション・センター開設について、人民元の国際化にむけた重要な一歩として、次のように語っている。

    「今回の歩みは人民元の国際化において重要なブレイクスルーとなっている。人民元の国際化はここ数年、徐々に強化されるつつある傾向だ。米中関係でもしかるべき合意があり、おそらく米国も人民元決済のセンター開設を検討しているのではないだろうか。そうしたものができるとすれば、ニューヨークだろう。

    元
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    ロンドンでは今、元建て国債が発行されたが、これがタイムラグといった実践上の問題を解決した。以前はオフショア取引ではアジアと欧州のタイムラグといった問題があったが、今はこの問題は取り除かれている。時間の差はない。これによって人民元の国際化の問題のひとつが解決された。これは元を決済通貨にすることを可能にした。」

    チェン・フェンイン所長は、中国がロンドンに50億元分の国債を配置することで、人民元は英国の外貨準備高に入ったことになると指摘している。チェン所長は、これを元が準備外貨へと変わる第1歩だとしている。
    今年8月末までに元は史上初めて中国と近隣諸国、つまりアジア太平洋諸国の間の主たる決済通貨になったことは特筆に値する。決済通貨として元のあとに続くのが日本の円と香港ドル。これに対して米ドルは4位に退いている。グローバル取引でも元は初めて、準備通貨のステイタスを持つ日本の円を追い越した。そして11月にも、IMFが人民元を特別引き出し権(SDR)の加重平均に加えるかどうかが明らかにされる。

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