家から一歩も出ずに中国製品を購入するロシア人

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中国からロシアへと送られる国際郵便物の数は今年記録を更新した。小包の99%以上がロシア人が中国のインターネットショップで購入した商品。たとえば極東のブラゴヴェシェンスク市、一箇所だけでもその数は50万個を越えた。この都市では昨年、2014年の中国からの国際郵便物が3万9500個だったのが、一年で13倍にも増えたことになる。大晦日に至らない現時点ですでにこの数値だ。

ブラゴヴェシェンスクにおいて中国からの国際郵便の急増の理由は、アムール川を挟んで対岸に中国の黒河(日本語読み:こくか、中国語読み:ヘイヘ)市があることから容易に説明がつく。ここに大量の郵便物を受け付けることのできるターミナルがオープンした。ターミナルは何よりもまず小型包装物をはじめとする国際郵便の受付プロセスを迅速化するという課題を負っている。

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公共事業体「ロシア郵便」のドミトリー・ストラシノフ社長は、「ロシア郵便」もこれについては多くのことを行っているとして、次のように語っている。

「こんにち、国際郵便の流れを著しく簡略化、迅速化する電子申告が実践されている。これはロシア郵便、中国郵便だけが持つ長所で、これによって中国郵便のチャンネルでロシアへと入ってくる商品量の拡大に対応する所存だ。」

ブラゴヴェシェスク通関のミハイル・ソローキン所長の話では、ロシア人が中国のインターネットショップで購入する商品品目は家電ライト、バッグ、財布、自転車、児童玩具、懐中電灯、充電器、自動車部品などなどはあまりに広範に及ぶ。所長によれば、ロシア人は普通1度に3品目以上は注文せず、小包の多くが800グラム足らず。ただし稀に20キロ台の小包も入ってくる。

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たとえば中国から入る物品が商用である場合、たとえば同じ住所に同じバッグが15個送られた場合、受け取り人は関税を払わねばならない。ソローキン所長の話では、関税を支払わねば商品は中国へ送り返されてしまう。もし郵便物に持ち込みが禁じられた物品が入っている場合、小包も受け取り人も拘束され、治安維持機関によって取り調べが行われる。銃、麻薬のほか、ロシアへの輸入が禁じられているのはナイフ、刀全般やカメラ内蔵万年筆などの秘密の情報収集機など。

12月、中国からの郵便物の量は殊更増大する。お正月はすぐそこ。プレゼント交換なしのお正月などロシアにはありえない。この時期、税関もブラゴヴェシェンスクの郵便も休み返上で週7日間、2交代制でフル回転している。ブラゴヴェシェスク通関のソローキン所長は、ロシア人がお正月に間に合うように商品を受け取れるよう、時に深夜も事務所に泊まりこむことがあると語っている。

経済後退、外貨レートの急な上下はロシアのインターネット市場に影響することはほとんどなかった。専門家らは2015年の結果、これからも郵便量は増大すると予測している。現在ロシアのオンラインショップ利用者は3500万人。彼らがルーブル、外貨の両方で支払う額は年間150億ドルを越えている。

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