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    バター

    ロシアのバターが日本の食卓にのぼる日は来る?

    © Flickr/ Veganbaking.net
    経済
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    徳山 あすか
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    日本におけるバターの品薄問題はなかなか解決しない。農林水産省は2016年度、バターを7000トン輸入すると発表した。しかしこの数字は増える可能性がある。前年度は当初2800トンのみ輸入するとしていたが、途中で大幅に在庫が不足すると判断し、追加で一万トンを輸入することになったのだ。バターは国内の酪農家を保護する目的で、事実上国が輸入を一元管理している。農畜産業振興機構が2月2日に発表したデータによれば、有塩バター200グラムの平均価格は395.8円となっており前年同期比で9.4円高くなっている。

    一方のロシアでは、欧米からの経済制裁を受けて乳製品の輸入が大幅に減った。乳製品のニュースと分析を専門とする「ミルクニュース」によれば、ロシア乳業連合の統計で、2015年1月から11月までの間にロシアの乳製品の輸入は25パーセント減少した。しかし国内での乳製品の生産は伸びており、品不足にはなっていない。ロシア農業省畜産・繁殖部のラビノフ部長は、ロシアの大・中規模の酪農団体では、乳牛一頭あたりの生乳の生産量が2015年に前年比5.3パーセント増になったことを評価し、当局の支援が安定的な畜産業発展の助けになっているとしている。

    ロシアではバターを筆頭に乳製品は日本以上に生活に浸透しており、種類が豊富で価格も手ごろだ。ロシアで主流の無塩バターは約180グラムでおよそ120円程度で買える。ロシアから、バターを日本に販売することができるのだろうか。農畜産業振興機構・畜産需給部の石橋部長にお話を伺った。

    スプートニク「日本はバターを輸入するにあたって輸入元の国を限定せず、入札で決めているということですが、ロシアが経済制裁を受けていることで、入札に不利になることはあるのでしょうか。」

    石橋部長「ありません。条件を満たせばロシアの乳業メーカーも日本の商社を通して入札に参加できます。輸入にあたっては日本の指定商社が海外から輸入入札に参加するという仕組みです。今、指定商社は30社あります。商社によって、ニュージーランドが得意な会社、ヨーロッパ、アメリカが得意な会社など色々ありますから、こちらから輸入元の国を指定・限定することはありません。商社が海外の乳業メーカーと色々調整してくれる形です。当機構が直接海外メーカーと交渉するよりも商社に委託する方が効率的です。」

    ロシアのバターが日本の食卓に並ぶ可能性があるかどうかは、一にも二にも品質次第だという。

    石橋部長「商社は海外のサプライヤーと日本のユーザーの間をとりもつような形です。当然、日本は食料品の品質に厳しい部分があります。ざっくばらんに言えば、国産に近いようなバターを求めるユーザーが多いのです。日本の品質の厳しさは世界の中でも特別で、そういうユーザー側の要望にサプライヤーが答えられるかどうかがポイントです。ユーザーにとっては『バターの品質が国際基準を満たしているからOK』 というわけではありません。日本のメーカーは、国際基準よりも厳しい社内基準を設けているところがあります。」

    一般社団法人・日本乳業協会によれば、日本のスーパーマーケットの店頭で有塩バターが多いのは、料理に使うよりもパンに直接塗るというニーズが高いため、消費者の嗜好に合わせているからだということだ。

     

     

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