準備通貨としてのドルの価値は終わろうとしている= JPモルガン

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米国金融ホールディング「JPモルガン」社は、自社の決算報告で、準備通貨としてのドルの時代は終わりを迎えつつあると警告した。

モルガン社の専門家らは、ドルが準備通貨の地位を損失する可能性について単に懸念を言い表したのではなく、彼らは、準備通貨の下落が生じるのは、もう時間の問題であることを率直に語った。

投資戦略に関する7月のモルガン社の決算報告では、「我われは、世界の支配的通貨としてドルがその地位を失い、中期的に、構造的また周期的理由によりその価値の下落が生じる可能性があると考えている」と報告している。

モルガン社は、先進国市場やアジアで他の通貨、さらに貴金属を優遇しながら、有価証券の通貨構成要素を多様化することを助言している。

アジアへの方向転換

第2次世界大戦後、世界のGDPの多くを占めたのは米国で25%超だった。

それ以来、経済成長の基本的な原動力はアジアへと移動した。

この70年の間、中国は世界の国内総生産での割合を4倍に増大し、約20%にまで達した。予想どおり、この数字は今後も増え続けるだろう。そのほかにも、中国は単なる安価な製品の生産国ではなく、高付加価値のある製品の生産で世界の真のトップとなり、ハイテク分野でのトップの一員となっている。

そのほかにも、中国をめぐっては、経済が急成長している分野が他にもたくさんあり、さらに人口も多い。こうしたすべての事実が、ドルでの決算の割合を徐々に引き下げることになる。

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