18:11 2020年04月10日
経済
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サウジアラビアが主導するOPEC と、OPEC非加盟の産油国ロシアが減産協議で物別れした。加盟国と非加盟国の枠組みであるOPECプラスによる話し合いが決裂したことで、世界の原油市場は深刻な状況を迎えている。エネルギー市場に詳しい岡地株式会社のアナリストは「OPECプラスでの減産協議の破談を受けて、OPECの機能自体に疑問が持たれている。減産が期待されている中での破談であったし、今まで減産を頑張っていたサウジアラビアが増産に転じたことが失望感につながった」とみている。スプートニクは、エネルギー市場の専門家らに、長期的な展望について話を聞いた。

投資会社「インスタント・インヴェスト」金融市場およびマクロ経済分析ディレクターのアレクサンドル・ティモフェーエフ氏は、サウジアラビアはOPECプラスの枠内でロシアとの関係における自国の行動を調整してきたと話す。これまで、原油生産について必要なタイミングで減産にも合意し、そのおかげで価格はそれなりのラインを保っていた。なぜ今回に限って、合意に至らなかったのか。

「これはもしかすると、米国のシェールオイル生産量に影響を与える一つの方法かもしれない。シェールオイルの採取はコストが高いので、40ドル前後まで落ち込んでしまうと実際的に利益が出ない。しかし、価格はロシア自身にとっても危機的なレベルにまで更に下がる可能性がある。ロシアの国家予算は1バレル40ドルを下回らないことを前提に組まれている。更なる下落となれば、50~60ドル台への価格上昇など、待つ意味がなくなる」

ティモフェーエフ氏は、ロシアは、サウジアラビアからこのような仕打ちを受けるとは予想していなかっただろうと話す。そして市場は、価格戦争の始まりとも言える、OPECプラスの破綻に反応したのである。

いっぽう、経済紙「エクスペルト」のアナリスト、アンナ・コロリョワ氏は、この一連の出来事をサプライズだとは見なしていない。

「この状況は自然な形で到来し、前からこうなることが分かっていたように思う。OPECプラスに参加している国々は、数年前には、共通の目的があったが、それらは目先の利益を考えてのものだった。かつては、短期的な利益のために合意に達したが、やがて各国が自国の利益のために行動することが普通になってきた。なのでOPECプラスの破綻は時間の問題だった。」

また、コロリョワ氏は具体的価格を予測してみせた。

「ファンダメンタル要素からみれば今後少なくとも10年は、世界で原油の需要が大きく高まることはない。供給量が多すぎて需要が追いついていない。OPECプラスの破綻をめぐる投機的、ニュース的な要素は、1~2週間のうちに市場への影響を限定的なものにするだろう。その後には、自然な形で価格は比較的安定していくだろう。価格安定はとても重要だ。その価格は42ドルから45ドルといったところで、それ以上にはならない。これは世界の市場に共通してみられる下落と中国のエネルギー資源の需要の低下によるものだ。」

ロシアの二人の専門家は、イランやシリアなどにおける突発的な地政学的リスクが起こらない場合は、原油価格が長期的に50~60ドルにまで戻る傾向は見られない、という意見で一致した。岡地のアナリストは「2015年~2016年に同じような30ドルくらいの水準まで落ちた時も、戻るのにだいたい1年くらいかかった。それを見ると、値は少しずつ戻っていくのではないか」と予測している。

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