米国2大原油企業の合併について報道

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エクソン・モービル - Sputnik 日本, 1920, 01.02.2021
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ロイター通信によれば、昨年初めExxonMobil社とChevron社の合併が検討されていることが取材で判明した。交渉はエネルギー市場の衰退という状況の中で行なわれたが、現在は中止されている。

米国の2大原油企業であるExxonMobil社とChevron社の代表が、2020年上期に合併の可能性について事前交渉を行なった。匿名の取材相手を引用しロイター通信が報じた。

報道では、ExxonMobil社とChevron社の市場資本はそれぞれ1900億ドル(約20兆円)と1640億ドル(約17兆円)とされ、検討される合併は史上最大規模のものとなる可能性があった。

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ロイター通信の取材にある情報筋は、ExxonMobil社のダレン・ウッズCEOとChevron社マイク・ワースCEOによる交渉は非常に真剣なもので、予定される合併協議の手続きを含め、書面による法的資料の準備についても検討されたと語った。また、現在、交渉は中止され、今後の継続は確認されていないという。この件に関しては2社ともコメントを拒否している。

パンデミックに対する共同

ロイター通信によれば、2大原油企業の合併の交渉事実そのものは、新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、原油価格が下落したことで、エネルギー分野の企業が困難に直面していることを物語っている。ある情報筋によれば、ExxonMobil社とChevron社の交渉では、エネルギー市場の衰退を乗り切るため、大胆なコスト削減を考慮した相乗効果の達成が提起されたという。

報道によれば、Chevron社は先週、第4四半期での総額1100万ドル(約12億円)の損失を発表した。ExxonMobil社は第4四半期の結果について2日に報告を予定している。また、昨年末に同社は利益配当金の変更は行なわなかったが、しかし以前は、1982年以降毎年、株主への利益は増加していたとロイター通信は指摘した。

原油価格の下落

原油価格は3月頭に崩壊。その原因となったのはコロナウイルス蔓延による世界危機、そしてOPECプラスの減産交渉の決裂だった。新たな協調減産には23ヶ国が同意し、4月12日、合意締結の運びとなった。

新たな減産合意にこぎつけたものの、原油価格は高い水準で安定できないでいる。専門家はこれを、減産量が期待を下回ったこと、市場から過剰分を取り除くことができなかったためと見ている。依然として需要は少ないため貯蔵施設はほぼ限界状態のままだ。

石油貯蔵施設の限界は深刻で、WTI原油先物価格は大下落、一時マイナス価格となった

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