19:43 2021年06月15日
経済
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テスラ社が環境に悪影響を及ぼすことを理由にビットコインによる決済を取りやめると発表すると、マイニングにかかる消費電力を最小限度に抑えることのできる暗号通貨に社会の注目が集まりだした。そうしたエコ暗号通貨として挙げられているChiaは、BitTorrent (ビットトレント)のプロトコルを開発した米プログラマーのブラム・コーエン氏がプロジェクトの生みの親だ。

コーエン氏の話では、Chiaブロックチェーンのベースには「時空を証明する原則」が横たわっており、そのマイニングのためにユーザーが必要とするのはハードディスクのおよそ10テラバイトの空き容量と高速のインターネット。これによってChiaは、他の暗号通貨のように最強のビデオカードに頼らずとも半導体メモリ・SSDだけでマイニングができてしまう。

ところがポータル「 Motherboard」は、実際のChiaのエコ度はこうしたコーエン氏の発言とは裏腹に高くないと報じている。

ビットコインに代わる「グリーンな暗号通貨」と銘打つ仮想通貨は、実はそのマイニングでハードディスクがさっさと使い物にならなくなる。ユーザーはダメになったメモリを買い替えに店に走るため、結局はこれで電子ゴミの量を増やすことになってしまう。

先週のガーディアン紙の報道によれば、Chiaの人気沸騰のおかげでSDDは品不足に陥り、値段の高騰を招いた国もあった。Chia ネットワークのジーン・ホフマン会長は最近のインタビューの中で、Chiaが実際にサプライチェーンをかき乱したことを認めたが、それでも仮に全世界のあらゆるハードディスクを一手に集めてマイニングをしたとしてもChiaの「消費電力はビットコインより少ないはず」だと指摘した。

既存の条件下で本当に「グリーンマイニング」は可能なのだろうか? 暗号通貨P2PのChatexを開設したウラジスラフ・ブロチニコフ氏はガゼータ・ル紙からの取材に、環境に優しい暗号通貨マイニングというならば、どんなドライバーであろうと、分解に時間がかかり、環境を汚染する材料からできている事実を指摘せねばならないとして、次のように語っている。

「新しい暗号通貨 も環境には全く優しくない。ハードディスクだってビデオカードだって電力を消費するし、その生産は未だにほとんどを化石燃料に頼っている。だからマイニング量が増えれば、その分だけ電力が必要になる。ハードディスクというのはなかなかリサイクルが難しく、結局は環境に痕跡を残してしまう。今後、再生可能エネルギーの生産量が増えていけば、ドライバーも徐々により環境に配慮したものの開発・使用が進んでいくだろう。

プロセッサーの材料もシリコンではなくダイヤモンド(量子コンピューター)になるかもしれない。そうなれば環境への悪影響も減る。

しかし、既存のインフラでは、電気を消費すれば必ず有害物の排出を増やすことになる」

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