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新型コロナウイルス
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パンデミックの国際社会への影響を専門家が語る

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パンデミックの国際社会への影響を専門家が語る - Sputnik 日本
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タイム誌は、2020年は今生きている人にとって史上最悪の年だったと書いた。これに異議を唱えるのは難しい。コロナウイルスのパンデミックは世界に経済と健康の一大危機をもたらした。感染状況は悪化し続けており、今後の展開も予測不可能なままだ。

12月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するWHOの記者会見で、WHOの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)担当の専門家で疫学者のマリア・バンケルコフ(Maria D. Van Kerkhove)氏は、社会的接触を制限するよう熱く呼びかけた。「まもなく祝日の季節であり、多くの人々が家族や友人と祝日を過ごしたいと考えていました。しかし私たちは、家で過ごし、あらゆる予防策を講じるよう強く呼びかけます・・・Zoomを使って一緒に祝うことはできます。私の家族も今年はそうします。感染症の拡大を防ぐために気を抜いてはなりません!」

ワクチン接種の開始にもかかわらず、夏に感染が落ち着いた後、多くの国で感染状況は再び悪化した。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国など多くの国々では人々の移動や接触が再び制限され、商業施設や企業、文化機関の活動が再び制限されつつある。12月に1日の感染者数が初めて2500人を超えた日本では、密集、密接、密閉の「3つの密」が再び重要なキーワードとなり、それを表す言葉「三密(さんみつ)」は2020年の流行語大賞に選ばれた。

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コロナ禍の科学技術。2020年の主なできごと
パンデミックが世界の政治、社会、経済にどのような影響を与えたのかを知るため、スプートニクは政治学、経済学、社会学の専門家3人にミニ調査を実施した。

応用政治研究所のグリゴリー・ドブロメロフ所長はスプートニクのインタビューで、国際社会は統一したウイルス対策戦略を立てられない状態であることが判明したと述べた。

「通常、共通の不幸は人々を結束させるが、パンデミックは分断の方向に働いた。もちろん互助もあった。春に日本がマスク不足だったとき、中国は日本にマスクを送った。その後、日本はインドネシアなどの国々にコロナウイルス治療薬を援助した。イタリアの感染ピーク時にロシアは軍医を派遣したし、他にも同様の例がある。しかし、国際政治を見てみると、パンデミックは既存の矛盾を悪化させ、国際機関内部や国際機関同士に働く遠心力を助長し、各国の国境閉鎖、社会の核化、全体的な不信の深まりを助長した。情報、国際機関、政府機関に対する信頼度は低下した。政府機関はその努力にもかかわらず、地元住民からは国民を守るという課題に対処することができなかったと評価された。これは世界のリーダーの支持率低下という形で現れた。国際関係の体制はパンデミック以前にすでにひび割れ始めていた。そして今、パンデミック後に世界がどちらの方向に進むのかを予測するのは難しい。しかし、強力な国際機関と国際協力がなければ世界的な困難に対処することは不可能であり、分裂は誰にとっても危険である。」

先週、ノーベル賞フォーラムで発言したアントニオ・グテーレス国連事務総長は、パンデミックの社会経済的影響は拡大し続けており、ワクチンでは損害を回復させることはできないため、世界は過去80年で最悪の景気後退に直面すると警告した。

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的中それとも外れ? 2020年に関する予測はどうなったか
高等経済学院の准教授で社会学者のオルガ・サビンスカヤ氏はスプートニクに対し、パンデミックはストレス強度を試す試練となったが、多くの国の市民は依然として不確実な状況にあると語った。

「パンデミックは医学を超えて、完全な社会的現象となった。新型コロナウイルス感染症は誰かを感染させ、誰かを怖がらせ、誰かに特定の行動を促したかもしれないが、「孤立」は世界中の非常に多くの人々に影響した。そして、それは人々の自発的な選択ではなかった。多くの人々が孤独に苦しみ、別の人々は「家に閉じ込められた」状態で家族関係が緊張した。リモートワークと遠隔教育への移行は社会的不平等も露呈させた。誰もが落ち着いて仕事ができる個別の部屋を持っているわけではなく、すべての学生が十分なコンピューターと安定したインターネットに恵まれているわけではない。従来の恐怖は、感染する恐怖、職を失う恐怖などだったが、そこに新たな恐怖が加わった。人々は、顔認証システムによって、また、スマートフォンや感染拡大防止のために現在使用されている新型機器の追跡システムによって、国家の完全な管理下に置かれてしまうことを危惧している。しかも、これは問題のほんの一部にすぎない。しかし、ポジティブな側面もある。人々は自分や身近な人々の健康により注意を払うようになった。社会におけるエンパシーが向上したし、行動力も高まった。特に若者たちは、困窮している人々に手を差し伸べるだけでなく、さらに上、自国の出来事に影響を及ぼすことを望み、行動力を増している・・・」


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