18:14 2021年03月08日
新型コロナウイルス
短縮 URL
0 07
でフォローする

英国の医療関係者らが、新型コロナウイルスの合併症として皮質盲を発症したという初の臨床例を報告している。この症状は、これまでに感染者の間でみられていなかった。この研究論文は、学術誌「キュリアス」に掲載されている。

モハメド・エルハサン氏(英ロイヤル・ダービー病院)が率いる英国の研究グループは、重度の肺炎と可逆性後頭葉白質脳症症候群(PRES)で入院した男性の新型コロナ感染者(54)が、稀な症例である持続性の皮質盲を発症したと報告している。

皮質盲は、脳の後頭葉が損傷したことで視力が完全になくなること。この場合、光に対する瞳孔の反応には異常はない。

その男性は入院時、高熱、著しい呼吸困難、心拍数上昇、血中酸素飽和度が82%の状態だった。入院前は、発熱、筋肉痛、乾いた咳が10日間続いていたという。

男性は入院10日目、容態がさらに悪化したため人工呼吸器を装着することとなった。

入院21日目、男性が発作を起こしたことから、脳のCT検査を実施。そこでPRESを発症した可能性があることが分かった。

その後男性の容態は徐々に安定し、人工呼吸器は外されたものの、神経学的検査の結果、視力低下を自己では認識できないという特徴的な症状を示すアントン症候群とともに、完全な皮質盲を発症していることが判明した。

男性は身体的にも神経の領域も徐々に回復し、形や色を認識するようになり始めたものの、視力は全く戻っていない。

関連記事

タグ
新型コロナウイルス
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント