オックスフォード大学の担当者によると、治験中に問題はなかったものの、大学は英国の規制当局からの追加データを待ってから子供と10代の若者の接種を続けるという。
この治験では英国のボランティア300人のうち、200人がワクチンを接種し、残りはプラセボ(偽薬)を接種する予定。オックスフォード大学は、治験内で何人の子供が既にワクチン接種を受けたのかについては発表していない。
アストラゼネカ社製ワクチンの問題点
3月初旬、欧州でアストラゼネカ社製コロナウイルスワクチン接種を受けた一部の患者の危険な合併症が明らかになり始めた。オーストリア政府は、接種を受けた女性の死亡例および他の女性の血栓塞栓症の発症を受け、予防措置としてアストラゼネカ社製ワクチンの使用を一時中止する決定を行った。オーストリアに続き、欧州各国で同様の措置が取られた。
3月18日、欧州医薬品庁(EMA)は、血栓症発症についてはアストラゼネカ社製ワクチンとの直接的な因果関係を示す証拠はないと発表した。WHOも繰り返し「ワクチンがもたらす利益は否定的なデータを上回る」と指摘。その後、多くの国がワクチンの使用を再開した。
EMAワクチン部門を率いるマルコ・カヴァレリ氏は6日、アストラゼネカ社製ワクチンと血栓症との間に関連性があることを認め、その法則性について調査中だと述べた。
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