13:13 2021年07月24日
新型コロナウイルス
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10カ国の研究者らから成るチームは、肺疾患の既往歴がある患者がなぜ新型コロナで重症化しやすいのかを解明した。研究の結果は学術雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。

慢性的な肺疾患を持つ患者に新型コロナの重症化のリスクが特にあるという事実は、パンデミックの発生の早い段階ですでに確認されていた。しかし今回の研究の目的は、体内のどのような細胞、どのような分子の変化がそれに関与しているのかを明らかにすることである。研究者らは、健康な人と慢性疾病にかかっている人の肺の組織から採取した61万1,398の細胞の遺伝子コードを分析した。とりわけ、免疫細胞の変化に注目した。

そこで、研究チームは、慢性的な肺疾患のある患者には、免疫をつかさどる呼吸器系の細胞の構造に、分子レベルでの不可逆的な遺伝子変化が起こっていることを突き止めた。この変化が新型コロナウイルスSARS-CoV-2を細胞に侵入させやすくし、より活発に増殖させ、また制御不能な免疫の暴走であるサイトカインストームを引き起こし、その結果、ウイルスに侵された組織だけでなく、健康な肺の組織をも破壊される。このような場合、患者は人工呼吸器の装着や長期の入院が必要となり、最悪な最期を迎える可能性を持つことになる。

こうした危険を孕む慢性疾患として、研究者らは、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、突発性肺線維症、肺硬変などを挙げ、さらに追加的な条件としては、高齢者、男性、喫煙者、高血圧、肥満、糖尿病などを挙げている。

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