「経験をたくさん積み、自分で勉強し研究しながら、振り付けのことを、今までやりたかったことができるようになるというのは、すごく嬉しいんです。もちろん(ウラン・ウデは)ブリヤートの首都ですが、モスクワのような大都市とは違うので、田舎に行くということになりますけどね。でも、場所とか大きさなどは関係なくして、僕が今やりたいことが揃っているんですね、向こうに。だから、そういうことを色々考えていくうちに、やっぱり僕は行きたいなと思いまして。家族とも色々と話をしました。家族は、離れて暮らすことになってしまうけど、僕がやりたいこと、今やらなきゃいけないことがそこにあるというので、理解してくれました。」
今回の日本ツアーでは岩田さんは演出家としてだけでなく、彼をモスクワで有名にした白鳥の湖の道化の役も演ずる予定だ。岩田さんがバレエ団にやってきたことによってブリヤート劇場と日本との関係はとても濃いものになった。岩田さんの招待によって、ウラン・ウデには日本人アーティストたちが来るようになった。そう、今回の公演は、日本におけるブリヤートのアーティストたちの初めての公演というわけではない。9月4日、ウラン・ウデのブリヤート国立オペラ・バレエ劇場において盛大なコンサート「平和と友好のロシア・日本フェスティバル」が大入り満員で開催された。このイベントではボリショイ劇場のスター達が日本の有名な太鼓芸能集団「鼓童」との共演を果たした。
現在、ブリヤートのアーティストたちは、今後予定されている日本人との合同の東京での舞台に向けて、準備を進めている。このイベント、若い日本のバレエダンサーとアイルランドの音楽家との合同コンサートに、ブリヤートのアーティストも参加する予定だ。今回の公演は、日本の衣装メーカー「アトリエヨシノ」がスポンサーをつとめている。三菱商事も劇場のスポンサーであり、「ドン・キホーテ」「バフチサライの泉」「バヤデール」の新しい演出に向けて資金を調達している。これらのバレエの新演出は来年、ウラン・ウデの姉妹都市である山形県での公演で発表される予定だ。2016年には、両都市は姉妹都市提携25周年を祝うことになっている。
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