今年の演劇祭には、日本、韓国、フランス、ロシアから40劇団が参加した。1ヶ月にわたって札幌市内の10劇場で公演が行われた。「素晴らしい未来」は、同演劇際の枠内で3回上演され、毎回大成功を収めた。
チェーホフ劇場文芸部長のイリーナ・ラストルグエワさんは、演劇祭終了後、次のように語ったー
「たくさんの心配がありました。この作品の中には様々なニュアンスや、言葉遊びがたくさんあるので、日本の人たちに分かってもらえるか心配しました。ですが、ユーモアさえも分かってもらうことができました。観客の皆さんは、作品を温かく迎え、言葉の壁は全く存在しませんでした」。
審査員たちによると、作品は一見シンプルではあるものの、その多面性で彼らに衝撃を与えたという。チェーホフ劇場の作品は、死者の霊が登場する演目もある日本の演劇「能」を髣髴させる。この効果は、舞台上に置かれた観客を映し出す鏡によってつくり出された。
チェーホフ劇場は2013年にもこの札幌演劇祭に参加した。その時の作品は、「私の人生」だった。
なお、チェーホフ劇場の作品を観劇するために札幌を訪れたソウル市立劇場の関係者たちも、「素晴らしい未来」を高く評価した。なお芸術監督のキム・クワンボ氏は、ロシアの現代演劇を観たのは今回が初めてだったという。キム氏は、「素晴らしい未来」はとても素晴らしかったと感想を述べた。