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    バラライカ奏者の北川氏、25日モスクワで演奏会

    バラライカ奏者の北川氏、25日モスクワで演奏会

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    徳山 あすか
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    2月25日、バラライカ奏者の北川翔(きたがわ・しょう)氏がグネーシン記念ロシア音楽アカデミーで演奏する。コンサートは、25日から28日まで行われる国際民族楽器職人フェスティバルのプログラムのひとつだ。バラライカはロシアの伝統的な弦楽器で、北川氏は日本人で唯一の、バラライカのプロフェッショナル奏者として活躍中だ。2009年には北川記念ロシア民族楽器オーケストラを設立。ロシア音楽ファンの裾野を広げている。

    北川氏の祖父、北川剛氏はソ連によってシベリアに抑留されていた。帰国後、収容所で覚えたロシア民謡を合唱団「白樺」の活動を通し日本に広めた。父の北川つとむ氏は、バラライカ奏者となった。ロシア音楽一家に育った北川氏にとってロシア民謡は身近なものであった一方、最初からバラライカが好きだったわけではなかった。子どもの頃の北川氏はテレビで流れているような音楽に興味をもち、ロシア民謡は古くさいと思っていたが、転機が訪れた。

    北川氏「17歳のときに、父の楽団『東京バラライカアンサンブル』と一緒にロシア公演に参加し、ロシアの土地を初めて踏みました。そこで色々な音楽家の演奏を聴き、少しずつバラライカの魅力、ロシア音楽のすばらしさがわかるようになってきたのです。もともとあまり好きではなかった、むしろ嫌いだったという反動もあるかもしれません。僕は今30代ですが、この年代の日本人はロシア音楽を聴いてきませんでした。それなのに、ロシア音楽にはどこか、懐かしさを感じるような雰囲気があります。」

    2004年、ラフマニノフ記念ロストフ音楽院に特別奨学生として留学。しかし留学に慣れた矢先に父・つとむ氏が急逝してしまった。ロシア音楽の系譜を継ぐべく、北川氏はその後も研鑽を積み、国際ロシア民族楽器コンクールのバラライカ部門で、外国人として初めて優勝した。日本でのバラライカ知名度は少しずつ向上しており、北川氏の演奏と音楽性に加えて、繊細なルックスが女性の心を掴み、ファンクラブもできた。

    今回のモスクワでのコンサートは、コンチェルト形式で行われる。バラライカの場合、ピアノやアコーディオン、バヤン(ロシアのボタン式アコーディオン)などが伴奏につくことが多いが、コンチェルト形式は選ばれた奏者のためのものだ。ロシアのプロのオーケストラをバックに日本人が演奏することは、ほとんど無い。

    北川氏「今回の演奏会は、僕の留学していた音楽院の学長でもあり、バラライカの師でもあるアレクサンドル・ダニーロフ教授の70歳のお祝いです。曲はダニーロフ教授からのリクエストで、ロシア民謡『民衆の責めを背負いて』です。この曲は父もレパートリーに入れていましたが、非常に難易度が高いのです。父も生前『この曲でブラボーをもらうのは一番難しいんじゃないか』と言っていました。モスクワでオーケストラをバックに演奏できることは、ものすごく光栄なことです。ブラボーが頂けるかどうかわかりませんが、皆さんに楽しんで頂けるような演奏ができればいいなと思っています。」

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    音楽, 露日関係, 日本, ロシア
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