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    近頃ロシアで流行るもの、若者の大量「オタク」化(動画)

    © Flickr/ Raita Futo
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    リュドミラ サーキャン
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    アニメファンのフェスティバルはモスクワでの大盛況のあと、サンクトペテルブルグへとバトンタッチされた。ペテルブルグでは2日間の「Manifest(マニフェスト)」が終わったばかり。これはアニメ、漫画、コスプレ、カバーダンス、ビデオクリップ、小演劇、アニメをモチーフにしたビデオ舞台など若者に人気の方向性のコンクールフェス。だが、これは決して今年行なわれる唯一のアニメフェスティバルではない。

    夏、アニメファンたちは「アニメ・オープン・エア」に集まる。今年、このイベントは10年目を迎える。「アニメ・オープン・エア」は毎年2日間にわたって開催され、アニメファンたちは青空の下、テントを張り、音楽に興ずる。ペテルブルグにあるアニメオタクたちのためのネットショップ「アニメ・ポイント」は、東洋ポップカルチャーのプロダクトを扱う最大規模のショップだ。このショップは最新のアニメ、漫画、おもちゃ、おみやげ、メーク、コスプレ・グッズを求める若者で常ににぎわっている。

    ロシア人がアニメのメインストリームと最初に出会ったのは1980年代末、いわゆる「ビデオブーム」まっさかりの頃だった。このとき、自宅にビデオ再生機を持っていた市民にはアニメを見ることが叶ったのだ。中でも最大の人気を誇ったのがSFロボットアニメ「ロボテック」、「戦国魔神ゴーショーグン」そして「魔法使いサリー」だった。1996年にロシアのTV画面に初めて「セイラームーン」が登場。大多数の西側諸国とは異なり、ロシアでの「セイラームーン」はほぼ検閲ぬきで放映されたため、視聴率は一層高まった。そしてこの頃から、大々的に「オタク」が誕生し、この人たちがロシア各地で独自のクラブを組織し始めた。

    「魔法にかかったみたい」日本ファン待望のHINODE2016
    © 写真: リュドミラ・ドミトリエヴァ
    こうしたクラブで最初にできたのがR.An.Ma (ロシアアニメ漫画協会の略)だった。創立は1996年、ペテルブルグ、モスクワ、ペルミ、ノボシビルスクのアニメファンたちを一つにまとめた。1990年代末にはインターネット、デジタル機器の発達で情報を素早くダウンロード、伝達する事が可能となるとアニメファンの数はより一層拡大。2000年、TVで「ポケモン」は放映されると、子どもたちはアニメ熱はヒートした。この同じ年にボロネジでロシアで初めてのアニメフェスティバルが行われる。2003年、ロシア発のインターネットマガジンAnimeMagazineが誕生。そのすぐ後にさらにもう1誌、アニメと漫画を完全に網羅する「アニメギード(アニメガイド)」が発刊。これでアニメのムーブメントはますます規模を拡大した。

    2005年からはテレビ局MTVロシアとMuzTVの2局でアニメフェスの生中継が開始。これで放映されたのがヴォロネジで行なわれた「全国日本アニメフェスティバル」、サンクトペテルブルグで漫画、アニメファンを集めて行なわれるMAnifest、ロストフ・ナ・ドゥヌーでの日本アニメフェスティバル「タニバタ」そしてかの有名なモスクワアニメフェスティバルなどだった。アニメの人気はミュージシャンにも感染。次々と本格的なアニメ風ビデオクリップが制作されだし、2009年には日本のアニメ製作者とロシア人ミュージシャンとの合同プロジェクト「ピエルヴィ・オトリャド(ファーストスクワッド、第1分隊)」が誕生。これは長編アニメのほか、漫画、文学作品をも含む作品だ。

    5月12日、モスクワのルジニキにあるコンサートホール「ロシア」ではより大規模なファンの祭りで、東洋の渾然一体となった文化のファンたちが集まる「ロシア・アジアフェスRAMF 2016」が開幕する。ここはロシアとアジアのカルチャーが一体となり、互いを補い合う場でイーストカルチャーの熱きファンたちが一堂に会して、互いの姿を見せ合う。子どもも大人も「スーシィ(寿司)」品評会やらアジアンメイクやらのマスタークラス、コスプレコンクール、サイバースポーツ競技まで、なんでもござれに参加しまくり、大活況を呈する。

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    アニメ, 日本, ロシア
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