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    スプートニクQ&A ロシアのサモワール。どんな構造をしているの?どうして長靴をかぶせるの?

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    好奇心旺盛な読者から次のような質問が届きました。「サモワールはどこから来たの?構造はどうなっているの?どの程度使われているの?何のために長靴をかぶせるの?」 スプートニクがQ&Aのコーナーでこれらの質問にお答えします。

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    最初のサモワールが誕生した正確な日や場所は分からない。しかし、はっきりと分かっていることがある。それは、18世紀末にはサモワールの構造が最終的に確立し、それ以降、変わっていないということだ。

    ロシアのサモワールは銅土製茶器であり、内側には下から上まで管が通っている。管はサモワールの下部で広がり、火室を形成している。この管を通して燃料がくべられる。燃料は石炭か、ゆっくりと燃える乾燥した松ぼっくりである。サモワールには安定した高い脚がついているため、火室がテーブルに触れることはない。サモワールの下部に開いた穴から火室に送られた空気は管を通って上昇し、管を温める。燃料の燃え方が悪い場合、管の上部に長くて柔らかい長靴をかぶせる。金属加工で使う鞴のように長靴を使うことで、火室の火を燃やすのである。サモワールの壁と管の間に注がれた水は沸騰し、数時間は温かさを保つことができる。底に沈殿した水あかがカップに入るのを防ぐため、お湯を注ぐための蛇口はサモワールの底よりも上に設置されている。サモワールの中でお湯が沸騰し始めると、ポットにお湯を注ぎ、濃く煮出したお茶を作る。そのポットをサモワールの管の最上部にある円形の台座の上に置く。こうすることでお茶が温められ、濃く香り高いエキスへと変化する。これをカップもしくはグラスに注ぎ、サモワールのお湯で割るのである。

    サモワールを囲んだお茶会は、ロシアの特徴的な伝統的慣習である。サモワールを囲めば長時間の談話も可能で、冬季にはサモワールをペチカ(暖炉)のようにして暖を採ることもできる。農村地域では今もこの伝統が続いているが、大都市の狂ったような生活リズムでは落ち着いたサモワールのための時間を確保することはできなくなっている。とはいえ、多くの都市住民はダーチャ(郊外の別荘)でサモワールを囲んだお茶会を催すことで、この損失を補おうとしている。古くて優しいサモワールは心理分析者にも劣らずストレスを解消してくれるのだ。

    ロシアのサモワールには簡易版が存在する。それは石炭の代わりに電気で管を温める電気サモワールだ。電気サモワールは20世紀半ばに大きく広まった。しかし、それも電気ポットの登場で徐々に淘汰されてきた。けれど、ロシアの本物のお茶会はサモワールなしでは考えられない。

    スプートニク読者の皆様、ロシアのことについて何かご質問がありましたら、スプートニク取材班が調べてお答えします。

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