04:18 2021年09月28日
文化
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東京の新宿文化センター大ホールで今月23日、第2回ロシア音楽フェスティバルが開かれる。2019年に開催された第1回目のフェスティバルでは、ロシアからバラライカ奏者、バヤン奏者、グースリ奏者が招かれて日本の音楽家たちと共演したが、コロナ禍で迎えた今回のフェスティバルには、ロシアから児童合唱団とテノールソリストが録音で参加する。

ロシアを代表して録音出演するは、ロシアの「伝説的な合唱団」と言われるポポフ記念ボリショイ児童合唱団と、ロシアの新進声楽家アレクセイ・クルサノフ氏。20世紀を代表するロシアの作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチの『森の歌』で、ロシアと日本の音楽家が共演する。

フェスティバルのプロデューサーを務め、自身もバスソリストとして『森の歌』に出演する渡部智也氏は、フェスティバル開催の経緯について、「スプートニク」に次のように語ってくださった。

「コロナ禍において、まさに三密(密閉、密集、密接)である合唱活動は、全てが崩れ去っていきました。まったく活動できない状況が続き、どうしたら合唱ができるのか考える日々。合唱再開への活動は『ゼロからの出発』でした。その時私は《森の歌》の音楽の本質と思われる『荒廃からの再生』は、現在のコロナ禍の『ゼロからの出発』ではないかと思い、そして大人から子どもまですべての年代が一つの作品に取り組むことのできるこの作品は、今こそ演奏すべき作品ではないかと、今回のロシア音楽フェスティバルを企画いたしました。さらにロシアと日本の音楽家、コロナで遠く離れてしまったロシアと日本を音楽でつなぐ、音楽による文化交流をしたいと考えました。ここでは《森の歌》の成立過程は省略しますが、当時の社会背景が色濃く残る歌詞もありますが、そのことを差し引いたとしても、間違いなくショスタコーヴィチの素晴らしい作品の一つであり、初演から70年以上たった今、20世紀を代表する芸術作品であると思っています。」

ポポフ記念ボリショイ児童合唱団は、昨年2020年に設立50周年を迎え、半世紀以上の歴史を持つロシアの「伝説的」な合唱団。現在の主任指揮者兼芸術監督はゲオルギー・ジュラヴリョフ氏、合唱指揮者はアンナ・マルツィンケヴィチ氏。両氏が中心となり、同合唱団は伝統を大切にしつつ過去の作品に現代の作品も加えながら国内外で演奏活動を展開している。過去に日本を訪れたこともある。ボリショイ児童合唱団は、23日のコンサートに向けて、次のようなメッセージを寄せている。

「親愛なる日本の皆様!私たちの合唱団は数十年にわたって日露両国の文化的伝統に対する相互の創造的な熱意、愛、敬意に基づいた友情の絆によって日本の皆さんと結びついてきました。私たちは、ロシアの音楽文化に対する日本の音楽家や聴衆の皆さんの尽きることのない関心に感謝し、ロシアの芸術に対する日本の皆さんの鋭い理解力に敬服しております。ボリショイ児童合唱団にとって、日本の素晴らしい音楽家との共同作業は常に誇りであり続けています。日本のすべての演奏家、主催者、そして聴衆の皆様に万事における最良をお祈りし、心からの友情をお約束し、また私たちの創造的な同盟関係が強まることを願っております。これは両国民の親交を間違いなく深めることでしょう。そして、素晴らしい演奏会となりますよう、また偉大なドミトリー・ショスタコーヴィチの作品を堪能されますよう、そして質の高い芸術に親しむことによってみんなの心が一つになりますようお祈り申し上げます!」
  • 第2回ロシア音楽フェスティバルの詳細はこちらからご覧いただけます。
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