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    シリアの難民

    苦肉の策、難民に武力を講じる欧州

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    欧州はアフリカや中東からの「招かれざる客」対策に最大の資金を投じる構えだ。これに誰よりも断固とした構えを表しているのはハンガリーとチェコ。ハンガリーではセルビアとの国境にほぼ200キロにわたる柵が建設中で、軍部隊の配備まで行われている。軍隊が銃撃することはおそらくないだろう。

    主要な課題は移民を威嚇することにある。チェコのゼマン大統領は難民対策のために欧州全体の統一軍を創設することを提案した。ゼマン大統領は詳細については明らかにしておらず、この構想は注に浮いた状態にある。EUはとりあえず冷たい沈黙でこれに答えた。だがこの沈黙は長く続くだろうか? なんといっても難民はありとあらゆる方面から欧州に襲撃をかけているのだ。

    イタリア、ギリシャの沿岸部には「よりよい生活を求めて」やってくる難民の群れがひっきりなしにやってくる。バルカン半島では難民らは、自分たちの考える安全なテリトリーに入るためだけに、有刺鉄線をくぐりぬけ、催涙ガスに耐える覚悟でやってくる。このためハンガリーの政権が国境線沿いに軍を配備し、何をしようとしているのかはあまり明確ではない。こんなことをしたところで、リビアやシリアから逃げだすことができた者たちには何の障害にもならないからだ。こうした者たちの神経は鉄のように鍛えられている。中東、アフリカからの難民にかなり嫌気がさしてしまった欧州市民とはわけが違うのだ。

    ドイツでは地元民とイスラム教徒らの小競り合いが多発しているが、先日、多文化主義を率先して信奉する人物として知られるメルケル首相も、ハイデナウにある難民収容施設を視察し、精神的な支援を行おうとした際に辛らつな批判を受けた。そんなドイツ人も理解はできる。

    なぜならドイツに非常に近い将来に100万人もの難民がやってくるだろうと予想されているからだ。少なくとも政府は国民に寛容を呼びかけているが、こうした政策に賛同する市民の数はますます減っている。その代わり、「西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者(ペギータ)」に賛同する市民が日増しに増えている状況だ。これが一体どこまで発展するのかは、誰にもわからない。
    こうした中で国連のパン・ギムン事務総長は違法移民の危機に巻き込まれた諸国に対して、難民受け入れの可能性広げるよう呼びかけている。

    「繰り返される悲劇が物語るのは、難民輸送に関わる人間の無慈悲さです。アンダマン海から地中海まで、ヨーロッパの道を通って難民を運ぶ活動を行われています。これはまた、保護ないし新たな生活を求める人間の絶望を物語っています。」 リアノーボスチ通信がパン事務総長の声明を引用して伝えた。

    パン事務総長は、難民のほとんどはシリア、イラク、アフガニスタンからであることを確認している。パン事務総長は、この問題を9月30日の国連総会の会議でこの問題を取り上げる事を決めている。

     

     

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