メルケル首相パニック「英国のEU残留には何が必要?」

© REUTERS / Fabrizio Benschメルケル首相
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消息筋の情報によれば、18日から19日にかけての深夜遅くまで続けられたブリュッセルでのEU首脳会合で、欧州諸国の指導者達は、移民流入問題についても、またEUと英国政府の合意に関しても、歩み寄りの道を見つけ出せなかった。決める事が出来たのは、次の首脳会合を3月初めに、今度はトルコの参加のもと開くという事だけだった。

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さらばEU?
専門家らは、EUサミットがこうした形で失敗した事は、確実にメルケル首相にとって大きな打撃となると見ている。もしEU側の条件に英国が満足せず、英国がEUを脱退するとなれば、EUは危機に陥るからだ。そうなれば責任は、他ならぬドイツにあると非難されるだろう。

消息筋の情報では、もしドイツ国境が、すべての移民に広く開かれる事がなかったならば、英国のキャメロン首相の最後通牒もなかったとの見方が根強い。EU内では、もし英国との合意に失敗すれば、メルケル首相の退陣も有り得るとの声がすでに上がっている。

英国のキャメロン首相は、英国のEU残留を支持する用意があるとしているが、現状を好ましいとも捉えていない。キャメロン首相は、EUに対し以下の4つの要求を突き付けている。一番目は、移民政策に関する自主性の保証、二番目は、欧州の統合強化及びEU機関への新たな権限付与の断念、三番目は、複数通貨の容認、つまりポンドにユーロと同様のステーサスを与える事、最後四番目は、健全な競争の保証である。

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