01:38 2019年12月12日
ネイサン・チェン 

ネイサン・チェン 引退後の計画、音楽のホビー、日本は好き? スプートニクの独占取材

© AFP 2019 / Tom Pennington/Getty Images
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フィギュアスケートGPシリーズ2019・フランス大会 (28)
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米国のネイサン・チェン選手はGPSフランス国際2019で優勝したことで、12月5日-8日、イタリアで開催のグランプリシリーズのファイナルへの出場権を手にした。チェン選手はフランスまでにスケートアメリカでも優勝。これでGP2大会の制覇となった。チェン選手はスプートニクからの長時間の独占取材に答え、まばゆい成功を収めているにもかかわらず、自分のキャリアは永遠に続くわけではないという自覚があること、スポーツ人生の終焉後は何をやりたいかについて、語ってくれた。

スプートニク:「1年前のあるインタビューで、『スポーツ選手としての人生で自分が会得した一番大事な教訓はなにか』という質問に、『ミスに固執して、堂々巡りして自分をいじめないこと』と答えておられましたが、今のご自身は同じ問いにどう答えられるでしょうか。」

チェン:「すごい! これ、質問してくれてありがとう! 自分で言っておいて、こんな大事なアドバイスしてたのを忘れていたよ(笑)。フィギュアスケートは僕に本当にたくさんのことを教えてくれた。一番は自分のスランプやミスをどう乗り越えるかということだ。そのインタビューの時に僕が言ったように、大事なのは自分のミスに拘泥することじゃなく、うまく運ばなかったことを分析し、どこに問題があったのか解き明かし、先に進んでいくことなんだ。ある時、自分のスポーツ人生は永遠に続くわけではないんだと認識して、それじゃあ、大事なのはそのプロセスをできるだけエンジョイするかなんだと悟ったんだ。今僕は、試合に出るチャンスがあるうちはこれを大事にしようとしている。」

スプートニク:「常にそのプロセスをエンジョイできていますか?」

チェン:「そりゃ、いろいろだよ。すべてが最高にうまくいく時もあれば、自分を激励して『幸せを感じろよ、喜べよ』と繰り返し唱えなきゃいけない時もある。でもさ、あと何度大会に出ることができるだろう。例えばフランスでさ。この先、何度も何度も大会に出るチャンスが残されているわけではない。5本の指で足りるくらいの回数だろう。だからさ、毎回の出場を大事にしないといけないんだ。」

スプートニク:「今、イェール大学で統計学、データーサイエンスを勉強されておられますが、以前、インタビューで医学にも興味をお持ちで、NBAでデーターサイエンス絡みの仕事をしたいとかおっしゃっておられました、これはあまりに異なる分野ですね。」

チェン:「いやぁ、NBAの話はジョークだったんだけどな! そりゃ、バスケットボールは好きだし、接点があれば嬉しいけどさ、このフィールドでキャリアアップしたいとは思っていないよ。僕はやっぱりフィギュアスケートの人生を歩みたい。今、データーサイエンスを勉強しているけれど、絶対にこの分野で仕事をしたいかどうか、はっきりしない。年末までにはどれをベースにしていくか、決められるけど、その後、決意を変えることもできる。データーにしても医学にしても、いずれをとってもフィギュアスケートで得た知識を活かしたいと思っている。ISU用のデーターを分析するにしても、ISUの医療分野で働くにしても、なんらかのかたちでスポーツ選手を助けたい。」

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Публикация от Nathan Chen (@nathanwchen)

スプートニク:「勉強に試合に多忙な日々で、自分の好きなことをする時間がありますか? 音楽を続ける

チェン:「少しはありますよ。イェール大学にはピアノがあるから、弾けるし。」

スプートニク:「バンドで演奏することは?」

チェン:「できたら最高なんだけどな! でもそこまでいい演奏家じゃないから。どう演奏したらいいかはわかっていても、それは僕の持つ一番大きな才能じゃない。自分の部屋にギターがあって、時々つま弾くし、下の階にはピアノがあるから、気分が乗れば、降りていって弾ける。7年習ったからね。まぁ、なんとか弾けるよ。」

スプートニク:「一番好きな作曲家は?」

チェン:「答えるのは簡単じゃないな。いいなと思う現代作曲家はたくさんいるし…。でもさ、やっぱりモーツァルトは最高だよ!」

スプートニク:「やはり音楽教育を受けたということはスケーティングには影響しますね?」

チェン:「そうだね。リズムを感じ取る、音楽にどんなニュアンスがあるか、滑るときにこれを教えてくれるからね。」

スプートニク:「ご自身のルーツについての質問です。以前に中国語はあまり知らないけれど、会話はよくわかるとおっしゃっておられましたね。中国の伝統的な祝日を祝ったりはされますか? 中華料理はお好きでしょうか?」

チェン:「うちの親たちは割合スピーディーにアメリカ文化に溶け込んだんだ。だから僕も中国語はあまり上手じゃない。親は子どもたちと話すときは英語オンリーだった。自分たちが早く英語をマスターするためだよ(笑)。でも僕はママとは結構長い時間話をしてきたから、兄弟の中ではまだ中国語を知っているほうだ。伝統行事はね、春節を祝うよ。格別に大々的に祝うわけではないけど、ママは餃子を作るし、家族全員がそろうしね。」

スプートニク:「さて、これはスプートニク日本が常に繰り返してきている質問なんですけど、チェンさんは何度も訪日されているので、日本の印象を聞かせてください。」

チェン;「日本はどこにいってもものすごく清潔で、すべてが構造的にしっかりしていて、正しくて…。」 

スプートニク:「こういうのはいいと思います? それとも好きではない?」

チェン:「好きですよ。すごくいいと思う! みんなとても礼儀正しくて、生活が秩序だっていて、アメリカとはものすごく違う。アメリカでも、みんな親切で礼儀正しくしてくれるけどさ、日本ではね、例えば何か失くしたとするだろう。その時さ、間違いなくみんなが一緒になって探してくれる。これがアメリカだと、何か失くしたとしたら、絶対に永遠に戻ってくることないもの(笑)。それから和食が好き。特にラーメン! ラーメンは何が入ってるのか絶対に分かった試しがない。けど、中身がわからなくても、絶対にすごくおいしいんだから。」


GPシリーズ2019

GPシリーズは、6大会で構成されている。今シーズンはラスベガス(米国、10月18日〜20日)、ケロウナ(カナダ、10月25日〜27日)、グルノーブル(フランス、11月1日〜3日)、重慶(中国、11月8〜10日)、モスクワ(ロシア、11月15〜17日)、札幌(日本、11月23日~25日)で開催され、男女シングル、ペア、アイスダンスの成績上位6名(組)が、トリノ(イタリア、12月5日~8日)で開催されるGPファイナルに出場する。

優勝賞金は1万8000ドル。なお2人組で行うペアとアイスダンスは1組で同額。2位は1万3000ドル、3位は9000ドル、4位は3000ドル、5位は2000ドル。

© Sputnik / Savitskaya Kristina
フランス杯2019演技時間一覧(日本時間)

フィギュアスケート2019-2020シーズンGPシリーズの予定、GPシリーズに出場する最も人気のあるフィギュアスケート選手のリスト等はスプートニクの特設ページをご覧ください。

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