20:36 2020年04月04日
フィギュア特集
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フィギュアスケート ロシア選手権2020 (23)
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12月25日、五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワの出演するアイスショー『眠れる森の美女 二つの王国の伝説』の初演が行われた。ザギトワの元ライバルたちは今、26日から始まった、今シーズンの主要な大会、ロシア選手権に出場している。その間、選手生活の休止を宣言したザギトワはアイスショーで美しい主人公役を演じた。ザギトワがフィギュアスケートを新たな役と引き換えにした理由はなんだったのだろうか?

「寝ていないし、食べてない」

ザギトワを熱く愛すファンたちは彼女の活動休止宣言を聞くと、多くがロシア選手権のあるクラスノヤルスク行きを止め、モスクワのアイスショーのチケットを買いに走った。また人生で一度もアイスショーなど見たこともなかった人たちも大好きなザギトワを一目見ようとショー会場までやってきた。

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2006年五輪金メダリストでショーではザギトワの師匠役のタチアナ・ナフカ氏はこう語っていた。「ザギトワはなんでも見事に決めることができるんです。イメージ作りも技術も。私は3晩、アリーナは2晩、ずっとリンクの上にいて、もう寝る暇も食べる暇もありません。大丈夫か心配で練習しています。なんとか思ったとおりにうまくいって欲しい。」

ところが…、実際はそう何もかも「思ったとおりに」うまくは運ばなかった。

何もないところで転倒

ザギトワは初演で何もない場所での転倒もあった。ただしショーはオフィシャルな試合に比べ、技術はそれほど重要ではない。ずっと滑っていれば、欠点は取り除くことができる。ザギトワ自身が言っている。自分にとってはショーでは技術よりも主人公のイメージを表現する方が大事だと。

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鮮やかなショーだったにもかかわらず、ザギトワのファンの中には不満が残ったという声もあった。ショーにはあのアドレナリンが、フィギュアスケートの大会がここまで人気を博すようになった、熱いパッションが足りなかったというのだ。

ショーを鑑賞した印象を記事にしたスポーツコメンテーターのアレクセイ・アダモフ氏はこうもらしている。

「アイスショーは一種のカルチャーアクティビティで、存在していいものであり、また存在しなくてはいけないものだ。観る側はメルヘンの世界を満喫することができ、昨日までスターだったスケーターたちは選手生活を終えた後も軽く10年は高収入を得ることができる。ただ、観ている間中、ザギトワはここでは余計な存在だという印象がぬぐえなかった。いや、正確を期せば他の全員が余計だった。アリーナのスケーティングはあまりに速く、スポットライトがそれに追いつけないことさえあった。」

観客の中からはザギトワが日本で出演したアイスショーと今回の『眠りの森の美女』を比較して、今回の方が難易度は高いと評する声もあげられている。

一方でザギトワのファンの大半は喜んだ。この先もリンクで彼女の姿を見つめ続けることができるからだ。しかもこんな美しい、夢見るような舞台装飾の中で。

ただし当の本人のザギトワがこの「おとぎ話」を捨て、スポーツの大会という厳しい現実に戻りたいと願うかどうかは、全くわからない。


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