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コロナ禍でいつになる? フィギュアの大会開催

© Sputnik / Alexey DanichevЯпонский фигурист Юдзуру Ханю
Японский фигурист Юдзуру Ханю - Sputnik 日本
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国際スケート連盟(ISU)が来シーズンの大会日程を発表して久しいが、各組織側からはすで開催中止の通知が舞い込んできている。現時点で中止が決定しているのが中国で開催のグランプリシリーズ(GP)とチャレンジャーシリーズで、最後の北京のGPファイナルの開催だけはまだ、最終決定はでてない。GPの1大会となっている「スケート・アメリカ」もひょっとすると中止に追い込まれるかもしれない。一方でGPジュニアだけは開催が決定している。スプートニクの記者はISU技術委員会の委員長を務めるロシア・フィギュアスケート連盟のアレクサンドル・ラケルニク副会長に現在の状況と、大会日程が決まる時期について取材を試みた。

ISUが5月に発表した新採点規定では、4回転ジャンプのループ、フリップ、ルッツの基礎点は全て同じ、11点とされると改定されていた。ところが6月末、ISUは5月に発表した新たな採点規定の4回転ジャンプ基礎点の改正の取りやめを突如宣言。これで採点は改正前と同じ、4回転ルッツは11.5点に、フリップは11点、ループは10.50点に戻された。先行き不透明な状況ではあっても、選手らは待ちかねたリンクでのトレーニング開始に漕ぎつけた。

ラケルニク氏はISUの決定を次のように説明している。


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「選手らは次シーズンにのぞむために普通の環境で準備することができませんでした。ですから、これだけ容易ではない年に選手らにプログラムの変更を迫ることのないよう、いい時期が来るまで休止期間を延長することにしたのです。選手たちが今持たねばならないのは、すでに持てる技量を使って快適なスケーティングが行える環境です。」

開催日時が迫った大会については、ラケルニク氏はISU側としては開催されるものとして準備をしているものの、はっきりしたことはわからないとして次のように語っている。

「開催できるかどうかは今回の場合はフィギュアにかかっているのではなく、世界のコロナウイルスの状況如何です。国境が開くか、大会に選手らが来ることができるのか。ISU側としては感染の脅威とそれによる制限のある中で大会をどう開催するか、ガイドラインを作っている段階です。」

ところがこの間に日本人選手のジュニアグランプリ(GP)とチャレンジャーへの出場が取りやめられた。日本スケート連盟は派遣中止の理由はパンデミックと説明している。そして7月初旬、9月に横浜で予定されていたジュニアGPの開催中止のニュースが飛び込んできた。ラケルニク氏は、ISUもこの決定を理解を持って受け止めていると語った。

コロナウイルスでISU初の、世界チャンピオンを決めるISUアワードの授賞式も、華やかに祝祭的に行おうとしていた当初の試みは頓挫してしまった。

オンラインの授賞式ではあったものの、今回の受賞者たちはISU、各国の選手、ファンたちが自分たちの達成を高く評価してくれたことに大きな感動と喜びを得ることができた。そしてその気持ちを心に新シーズンでも好成績を重ねようと準備に余念がない。ラケルニク氏は、ISUアワードの受賞者になることにおいては次シーズンも選手らを阻害するものはなにもないと語っている。


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